新型コロナ専門家会議 脇田座長らが会見(全文5)患者の数は増えていく
準備はしておかなくちゃいけない
川名:いや、これから患者さんの数が増えていく、いろんな対策がうまくいく、いかないにかかわらず、患者さんの数は増えていくだろうと思います。特にオーバーシュートのようなことが起こりますと、いっときに非常に患者さんの数が増えますので、そうなりますと、例えば今は封じ込めの努力をしてるという側面もありますので、軽症の方も含めて感染症指定医療機関に措置入院ということをしてるわけですけれども、患者さんの数がうんと増えてきますと措置入院で軽症の方を入院させるというようなぜいたくな状況ではなくなってまいりますので、そうなってくると、例えば重症例は高次医療機関で診療するとか、あるいは軽症例ですと一般医療機関、診療所、そういったようなところも含めて診療していくといったような、医療機関の役割分担というものが必要になってくると思います。これはもう、今後、悲観的な予想をする、しないにかかわらず準備はしておかなくちゃいけないということで、そういったようなことは政府の方にも申し上げております。
大阪兵庫間の往来を控えるよう進言したのか
日本経済新聞:ありがとうございます。最後3つ目、大阪の府知事、あと大阪市長が今日、あと兵庫県知事ですね、大阪、兵庫の間の往来を控える旨、これは国側の専門家の方からご進言があったという、クラスター対策のことを指してらっしゃるんじゃないかと思うんですけれども、これは先ほど西浦先生がおっしゃっていたような3つの要件を鑑みて、やはり危険性が高いということで進言があったんでしょうか。 脇田:これは専門家会議はちょっと知らないところなのでコメントができないところです。 日本経済新聞:ごめんなさい、もう1点だけ。大規模イベントのところで、17ページのマル4のところに、人数の規模には必ずしもよらないという書き方がされています。で、もともとの大規模イベントを安倍首相は発言されたときの定義って、全国から人が集まるような大規模イベントという言い方でしたが、これはもうそんな、そういったものには限らず、それなりに人が集まるもの全てを大規模イベントと呼んでいるのか。ここら辺、明確な線引きがあるわけではないかと思いますが、ここら辺、ちょっとご解説をいただけると。 脇田:大規模イベントで、われわれ一番気にしているといいますか注意をしなきゃいけないと思っているのは、やはり全国から人が集まるということですね。それと、不特定の方が集まるというようなイベントという意味で申し上げていて、必ずしもそれが人数によるものでもないということはそういった意味からというふうに思っています。 日本経済新聞:分かりました。ありがとうございます。