大正製薬HDのMBO成立 7000億円超、上場廃止へ
大正製薬ホールディングスは16日、経営陣による自社買収(MBO)を目的に行った株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。3月の臨時株主総会を経て、東京証券取引所から上場廃止となる見通し。応募した株式数は約6千万株と、発行済み株式数の約73%が集まり、買い付け予定株数の下限を超えた。総額が7千億円を超える巨額MBOとなる。 【グラフ】自社買収(MBO)の件数と金額の推移 初の1兆円突破、非上場で長期成長目指す
大正製薬は栄養ドリンク「リポビタンD」で知られる一般用医薬品の大手。創業家の上原茂副社長が代表を務める会社を通じ、2023年11月27日から24年1月15日まで実施した。買収の完了後に、上原氏は大正製薬HDの社長に就任する。