住商、ヨーカ堂買収に名乗り サミットと相乗効果狙う
住友商事がセブン&アイ・ホールディングス傘下のスーパー、イトーヨーカ堂の事業を統括する会社の買収に名乗りを上げていることが26日、分かった。セブン&アイによる統括会社の株式売却に向けた入札手続きに参加する。首都圏で展開するスーパー、サミットとの相乗効果が狙いとみられる。実現すれば、首都圏で活発化しているスーパー業界の再編が一段と進むことになりそうだ。 【写真】人気アニメ「聖地」が閉店、埼玉 イトーヨーカドー春日部店
統括会社はヨーク・ホールディングス。セブン&アイが10月に設立した中間持ち株会社で、イトーヨーカ堂や同業のヨークベニマルのほか、ベビー用品の赤ちゃん本舗や雑貨店のロフトなど計31社を束ねる。 株式の売却先選定に向けた1次入札が28日に締め切られる予定。入札参加には米ベインキャピタルや米コールバーグ・クラビス・ロバーツといった有力投資ファンドなども関心を示しているとされる。セブン&アイは株の過半を2026年2月までに売却し、グループから切り離す方針だ。 サミットは住商の全額出資子会社で東京、神奈川、埼玉、千葉で約120店舗を運営している。