最近見かけるモペットは、どういうバイク!? 交通ルールとは
モペットとは?バイクとどのような点が異なるのか
近年ニュースでよく目にするようになってきた「モペット」というワード。電動キックボードの事故などと合わせてニュースで取り上げられていたり、アシスト自転車との違いが不明瞭であったりと、モペットの実態を把握しきれていない人も少なくありません。 【画像】電動モペットの基準を画像で見る(10枚)
ではモペットとは、いったいどのような乗り物なのでしょうか。 モペットとは「動力を用いて走行するペダル付きの二輪車」を指します。モペットの歴史は非常に深く、日本では明治時代に作られたものが最古であるとの記述が残されています。 現存している国内バイクメーカーが手がけたもので最も古い製品は、ホンダが1946年に、自転車にエンジンを取り付けた「A型」というモデル。A型が販売されたことがきっかけで、原付の製造や販売が開始されたとの記録も残っています。
ちなみに、昔は自転車にエンジンを取り付けたような形をしていましたが、今ではエンジンではなくモーターを取り付けた電動であることがほとんどです。 なお現在販売されているモペットは以前のものと異なり折りたたみが可能なほど小型になっていることが特徴です。また、どちらの車種も公式ホームページに「第一種原動機付自転車」と記載されていることから、普通の自転車とは異なる乗り物であるということがわかります。 ここで気になるのが、アシスト自転車とモペットの違いについて。 動力を持たない普通の自転車は、自力でペダルを漕いで走行する必要があることから、免許不要で乗れる乗り物として分類されています。対して電動アシスト付き自転車は、普通自転車の操作方法と同様に自力でペダルを漕ぐ必要があるため、免許不要で乗ることができます。
そして電動で動くモペットは、形は自転車のようにペダルが取り付けられているものの、ペダルを漕がずに走行することが可能であるという点から、原動機付自転車として分類されています。そのため、乗車時には必ず原付以上の免許やヘルメット着用が義務とされています。 では電動を使用せず足漕ぎでモペットを使用する場合、どのような扱いとなるのでしょうか。 モペットの取り扱いや走行方法について、警察庁の資料には「原動機を作動させず、ペダルを用い、かつ、人の力のみによって走行させる場合であっても、原動機付自転車を運転することができる運転免許を受けていることが必要であり、乗車用ヘルメットの着用等原動機付自転車の運転方法に従うことが必要」と記載されています。 つまりモペットは電動でも足漕ぎであっても、走行させる場合は運転免許やヘルメット着用が必須であるということです。