「見ざる・言わざる・聞かざる」は自律神経にもいい。名医・小林弘幸がエゴサーチをしない理由。飲み会は「なぜ参加するのか」明確に。〈猫画像〉で整える
◆知り合いは多くなくていい 〈お悩み〉…気が進まない集まりにもつい参加してしまいます 〈どうすればよくなる?〉…本当に付き合っていくべき人々なのかを考え直してみましょう 学生時代は気の合う仲間だけでいられたのが、社会に出ると仕事の取引先や子どもの関係者など、致し方ない付き合いも出てきます。 しかし、「知り合いは多いほうがいい」と思い込んで、無理にいろいろなコミュニティに参加していませんか? 我慢は言うまでもなくストレスになっていて、人間関係のストレスは自律神経を乱す大きな原因となります。 「この人脈は自分にとって本当に大切か」ということをよく考えて、我慢が前提の人たちとは距離を置くようにしましょう。 〈アドバイス〉…SNSのフォロワー数は多いほどいいと思っている人もいますが、そこでの悪質なコメントに心を痛めてしまっていたら本末転倒です。自分のことをわかってくれる人が数人いれば、それで充分なのです。
◆見ざる・言わざる・聞かざる 〈お悩み〉…ついエゴサーチしてしまいます 〈どうすればよくなる?〉…「見ざる・言わざる・聞かざる」に徹しましょう 怒りの感情は睡眠に影響を与えることも多く、なるべく避けて過ごしたいものです。 そこでおすすめなのが、「見ざる・聞かざる・言わざる」です。最近はSNSで他人を攻撃する人があとを絶ちません。 私もかつて本が出版されたときなどは評価が気になりましたが、事情も知らない人から勝手なことを言われてストレスを感じるのは建設的でないと気づき、いまではいっさい見ないことにしています。 自分に必要な意見は、身の回りの信頼できる人からのものだけで充分なのです。 〈アドバイス〉…人のことも「言わない」「見ない」に徹することで、心を安定させることができるのです。
◆怒りがわいたら「6秒沈黙」 〈お悩み〉…カッとなると、つい反論してしまいます 〈どうすればよくなる?〉…怒りの感情がわいたらいったん黙り、いちど深呼吸をしましょう アンガーマネジメントの「怒りをコントロールするスキル」のひとつに、怒りの感情がわいたら6秒間だけ我慢するという方法があります。 怒ると脳内が興奮状態となり、交感神経が優位に立つため、自律神経が乱れる原因となります。 怒りがわくのはたいていが理不尽な状況であり、反論したくなる気持ちもわかりますが、そこで怒ってコンディションを崩し、損をするのはあなた自身です。 他人に感情をコントロールされることがないよう、まずは6秒黙ってみましょう。 〈アドバイス〉…さらに、「怒らないと決めておく」だけで、怒りの20%は収まります。それでも怒りがわいてきたときは、6秒間黙る。これだけで、あなたの自律神経は驚くほど整っていきます。 ※本稿は『にゃんこと整える。』(アスコム)の一部を再編集したものです。
小林弘幸
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