米メディアは104年ぶり偉業がお預けの大谷翔平”7回悪夢”をどう分析したか…敵将「彼と対戦豊富なオルソンの助言」
104年ぶりの偉業はお預けとなった。エンゼルスの大谷翔平(28)が22日(日本時間23日)、敵地アトランタで行われたブレーブス戦に「1番・投手兼DH」で先発し6回まで1安打11奪三振無失点の力投を見せていたが7回に突如、暗転。2本塁打を含む6失点でKOされ5敗目を喫した。ベーブ・ルース以来となる「2桁勝利&2桁本塁打」の達成は次回登板へ持ち越されることになった。米メディアも大谷の“7回の悪夢“に注目して検証記事を掲載した。
ネビン監督は打線の援護点がなかった影響を悔やむ
まさかの展開だった。 雨の影響のため55分遅れで、初めてブレーブスの新球場のマウンドに立った大谷は、昨季の世界一チームで、スターティングラインナップのうち4人が球宴に選出されている強力打線を向こうに回し6回まで無失点の力投を続けた。2回にはマルセル・オズナにファウルにされたが自己最速となる101マイル(162.8キロ)を記録。11奪三振で野茂英雄氏を抜いて日本人最長となる5試合連続の2桁奪三振もマークした。球数もまだ71球だったが、7回に突如、乱れた。先頭に四球を与え、マット・オルソンに2ラン。さらにここから4連打を浴びて1点を追加されると、最後はオルランド・アルシアにスライダーを捉えられてレフトスタンドに特大の3ラン。6失点の炎上でマウンドを降りることになりチームは1-8で敗れて後半戦の開幕戦を落とした。 MLB公式サイトは「大谷の支配の時間が突如終わりを迎えた」との見出しを取り、この二刀流スターの“急変”を伝えた。 記事は、「エンゼルスがオールスターブレーク前に調子を落とす中で、大谷はオールスターでは投球をしない決断を下した。チームが喉から手が出るほど欲しい“勢い“を後半の開幕戦からもたらすための準備はできていた。だが、今年のエンゼルスが繰り返したように大谷は6イニングを支配しながらも7回に計画のすべてが壊れてしまった」と報じた。 記事は、大谷自身も2三振を含むノーヒットに終わるなどエンゼルス打線が援護できず、9回にジョナサン・ビヤーがソロアーチで1点を返すまで、わずか5安打の無得点に終わったことを説明し、「フィル・ネビン監督代行は、打線の援護がなかったことが、二刀流スターを苛立たせたに違いないと認めた」としてネビン監督代行のコメントを掲載した。 「大谷にとって(打線の無得点が)つらかったのは確かだ。彼がマウンドに上がるときはいつでも、失点を許すことはできないと感じていると思う。そして、しばらくの間、彼は相手に得点を許さなかった。攻撃が苦しんでいるときに投げるのは厳しい。1本の大きなヒット、1イニングでの得点で試合が動く。彼は1本のポテンヒット、1つの小さなミスが高くつき、試合に大きな代償をもたらすことを理解している。その中で投球をするのは大変なこと。彼がこの2カ月やってきたことをさらに素晴らしいものにした」