初日の出の前に国際宇宙ステーション(ISS)きぼうを見るチャンス 時刻や天気は?
2025年1月1日の早朝は、国際宇宙ステーション(ISS)/「きぼう」を見るチャンスです。太平洋側を中心に晴れて、観察によさそうです。特に近畿や中国地方など西日本を中心に見やすい角度となるでしょう。
きぼうが見られる地域や時刻
国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」とは、その中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周およそ90分というスピードで、地球の周りを回っていて、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。 上の図は、今日1月1日(水)の「きぼう」が見え始める時刻と最大仰角(最接近)時の方角です。今日は6時34分頃から観察のチャンスがあります。見え始めから見え終わりまでは3分程度です。 明るい星のような光が、飛行機よりも速めのスピードで、流れて行くように見えます。望遠鏡などを使うと、視野が限定されてしまい、見逃す可能性がありますので、肉眼で探すと良いでしょう。スマートフォンなどで動画の撮影もオススメです。光がスーッと動いていく様子をとらえることもできます。 なお、上の画像では「✕」となっている北海道から関東、東海も、これより少し前の午前5時頃に見るチャンスがあります。特に札幌など北海道は仰角(地平線からの角度)が高めで見つけやすいでしょう。
各地の天気は?
北陸は曇りや雨、雪で観察にはあいにくの天気ですが、近畿から九州は広い範囲で晴れる見込みです。沖縄も本島地方では晴れる所が多いでしょう。初日の出の前に国際宇宙ステーションを見つけてみてはいかがでしょうか。 6時半前後は見られない北海道から関東、東海も、午前5時頃は太平洋側を中心に晴れて、観察のチャンスがありそうです。東北から関東、東海は仰角が低いため、できるだけ周囲に建物が少なく、空が開けた場所で探すとよいでしょう。最大仰角(最接近)時の方角は、札幌は東北東、秋田は北東、仙台と東京、名古屋は北北東です。