初日の出の前に国際宇宙ステーション(ISS)きぼうを見るチャンス 時刻や天気は?
きぼうが見える条件
国際宇宙ステーション(ISS)が地上から見られる条件は以下の3つです。 ① 晴れていること ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。 ② 自分の上空をISSが通過すること ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。 ③ 自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空の ISS には太陽の光が当たります。 日の出前や日の入り後の約 2 時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯に ISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。 元日の今日は、この3つの条件が揃う所が多くなりそうです。
日本気象協会 本社 中川 裕美子