【現役ドラフト】ドラ1が3人移籍に選手会事務局長「今回も魅力ある選手が出ていた」一方で「球団側が選ぶのではなく…」
12選手が移籍することになったプロ野球の2023年度の現役ドラフト。制度ができて2回目となる今回は、新人選手選択会議(ドラフト会議)で1位の選手が3人名を連ねる形になりました。ロッテの佐々木千隼投手(16年ドラフト1位)がDeNA、阪神の馬場皐輔投手(17年ドラフト1位)が巨人、中日の鈴木博志投手(17年ドラフト1位)がオリックスへ移籍することになりました。 日本プロ野球選手会の森忠仁事務局長は今回の現役ドラフトに対してコメントを発表。 「今回も魅力ある選手が出ていた。普通だとドラフト1位で入った選手は長く、入った球団にいるというのはある。他球団に出してあげた方がいいものが出せるという判断があってのリスト入りで、環境を変えてあげられればという(球団の)気持ちが出ているのかな。制度としていい方向にいっていると思う。いい選手を取るためには、いい選手を出さないといけない。他球団にとって魅力的ではない選手をリストで出せば、結果的に上位で取れない。(現役ドラフト移籍組から)今年1年目で活躍した選手が出たので、早めに取りたい、という気持ちがあるのかなと思う。今のところは魅力ある選手がリストに入っているので結果的にはそうなっている。このまま根付いてくれればいい」 ドラフト上位選手でも、出場機会を増えるチャンスを与えられる制度になったことを評価した森事務局長。一方で「根本的には球団側が選ぶのではなく(出場試合数や年齢などの条件で)自動的にリストアップされてほしい」など、選手会としての要望も残しています。 【2023年度現役ドラフト結果】 <セ・リーグ> 阪神 漆原大晟(投手、オリックス) 広島 内間拓馬(投手、楽天) DeNA 佐々木千隼(投手、ロッテ) 巨人 馬場皐輔(投手、阪神) ヤクルト 北村拓己(内野手、巨人) 中日 梅野雄吾(投手、ヤクルト) <パ・リーグ> オリックス 鈴木博志(投手、中日) ロッテ 愛斗(外野手、西武) ソフトバンク 長谷川威展(投手、日本ハム) 楽天 櫻井周斗(投手、DeNA) 西武 中村祐太(投手、広島) 日本ハム 水谷瞬(外野手、ソフトバンク)