韓国で急成長する「ビューティーテック」市場…化粧品産業でもデジタル転換
【07月27日 KOREA WAVE】生成型人工知能(AI)ブームにより、大部分の産業でAIを活用したデジタル転換が急速に進んでいる。化粧品のようなビューティー産業も例外ではない。先端技術との接点がほとんどない分野だったが、今やAIなど多様な技術の融合・複合で革新的なビューティーテックが開発・発売されている。特に「ホームビューティー」(家庭用美容機器)の成長が目立つ。コロナパンデミックを経て、ホームビューティー市場は急成長している。 未来アセット証券によると、昨年5兆ウォン規模だったホームビューティー市場は毎年35%以上成長し、2030年には45兆ウォン規模に拡大するという見通しだ。ビューティー市場でホームビューティーが占める割合も昨年は1.7%にとどまったが、2030年には10%まで増えると見ている。 このように急成長を導く主な要因は「技術開発」だ。AIをはじめ、バイオ、エネルギー、化学など多様な分野の先端技術を保有している企業との協業で、技術的高度化も加速している。 AIで肌の状態を測定し、自分に合うスキンケア製品を探す技術は、すでに商用化され、多くの人が利用している。スマホのカメラで肌の状態を点検する際、AIが単に良い悪いだけを判断するのではなく、肌のトーン、潤い、油分、弾力、肌のキメ、毛穴など全般的な肌の状態を詳細に分析し、これに伴うソリューションを提供する。自分に合う化粧品がわからず悩んでいた消費者の悩みを解消した。 韓国ビューティーテック産業の展望は明るい。化粧品を中心にしたK-ビューティーの人気が、アジアだけでなく欧州や米国などに広がっているためだ。レベルの高い技術とグローバルな人気で、ホームビューティーの成長に拍車をかけている。 K-ビューティーの人気は、美容医療機器メーカーへと移っている。買収合併市場で国内企業の注目度が高まっている。最近は、フランスの投資会社アキメドグループがコスダック上場会社のジェイシスメディカルの公開買収に乗り出した。 課題もある。業界ではビューティーテックの特性上、身体データを活用しなければならないが、個人情報保護法など規制のために自由な活用が難しく、政府次元の規制緩和が必要だという声が出ている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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