獲得を後悔? プレミアリーグで大苦戦する新戦力10人。やっぱり難しい? 早くも頭を悩ますのは?
GK:アリヤネット・ムリッチ(イプスウィッチ・タウン)
生年月日:1998年11月7日 今季リーグ成績:6試合12失点 今季プレミアリーグに昇格したイプスウィッチ・タウンは、第7節終了時点で勝利こそ挙げていないが、内容だけ見ると昇格した3クラブの中では最も良いと言えるかもしれない。 チャンピオンシップで活躍した選手たちを中心とした補強戦略が実を結びつつあり、中でもリアム・デラップやジャック・クラークらアタッカー陣がインパクトを残している。 一方で守備陣はやや不安定で、中でも降格したバーンリーから獲得した新守護神アリヤネット・ムリッチは、データサイト『Sofascore』によると、6試合で3つの失点に直接関与するミスを犯してしまっている。失点に繋がらない場面でも不用意なパスが目立っており、彼のミスを起点にカウンターを受ける機会も少なくない。 しかし、バーンリー時代から課題になっているのが、パス精度の低さよりも判断の悪さである。中でもイプスウィッチでのデビュー戦となったマンチェスター・シティ戦でのパフォーマンスは最悪だった。14分にボールを持っているところをサビーニョに奪われて失点を喫し、16分にも飛び出しの判断を誤って失点。 直近のウェストハム戦との第7節でもパスの判断を誤ってピンチを迎えており、不安定なパフォーマンスが続いている。目標である残留を達成するには、彼のミスを少しでも減らすことが条件になるだろう。
MF:キアナン・デューズバリー=ホール(チェルシー)
生年月日:1998年9月6日 今季リーグ成績:3試合0得点0アシスト 今夏にチェルシーの監督に就任したエンツォ・マレスカは、昨シーズンに率いたレスター・シティでチャンピオンシップ優勝の立役者となった教え子のキアナン・デューズバリー=ホールを引き抜いた。 本来デューズバリー=ホールのような監督の教え子は即戦力として主力に定着する機会が多いが、現時点で同選手は出場機会の確保に苦戦をしている。カップ戦では出番を得ているが、プレミアリーグでは直近の2試合でベンチ外となっており、第7節終了時点で3試合にしか出場することができていない。 彼が出場機会を得ることに苦戦をしているのは、シンプルにチェルシーの既存戦力たちの方が指揮官の中での序列が高いからだろう。エンソ・フェルナンデスやモイセス・カイセドらマレスカ就任以前からチェルシーにはクオリティの高い中盤の選手たちがおり、同じく新加入のレナト・ベイガが左サイドバック(SB)としても中盤の選手としても振舞えることから、彼の方が優先的に起用されている。 恩師に連れられた中で新天地デビューに失敗してしまったデューズバリー=ホールだが、10月の第1週に開幕したUEFAカンファレンスリーグ(ECL)では先発出場。ヘント相手に移籍後初ゴールを決めてアピールに成功した。 しかし、その直後に行われたノッティンガム・フォレスト戦でもメンバー外となってしまい、チェルシーの選手層の厚さを前に自らの居場所を見つけることに苦労をしている。