獲得を後悔? プレミアリーグで大苦戦する新戦力10人。やっぱり難しい? 早くも頭を悩ますのは?
FW:エヴァニウソン(ボーンマス)
生年月日:1999年10月6日 今季リーグ成績:6試合1得点0アシスト 今夏、ボーンマスは5年半もの間主力として活躍していた絶対的エースのドミニク・ソランケをトッテナムに放出した。その後釜として加入したエヴァニウソンにとってシーズン序盤はほろ苦いものになっている。 昨シーズンにエヴァニウソンは、FCポルトで公式戦42試合24得点を記録した。相棒のメフディ・タレミがそれ以前のシーズンと比較すると得点を奪えなかった中でエース級の活躍を披露している。所属クラブでの活躍が評価されると、シーズン終了後にはブラジル代表に初選出され、コパ・アメリカ2024(南米選手権)にも出場していた。 その勢いのまま、今夏にはボーンマスにクラブ史上最高額となる最大4700万ユーロ(約75.2億円)の移籍金で加入。前線でのダイレクトプレーの上手さや強度が高い守備など、アンドニ・イラオラ監督が好むプレースタイルであることから新エース候補として期待されていた。 ところが第7節終了時点では、リスタートからネットを揺らした第6節サウサンプトン戦での1ゴールのみに留まっている。第3節チェルシー戦でのPK失敗や第7節レスター戦での得点取り消しになる不用意なオフサイドなど、チームの勝敗に直結する場面でのミスが目立っており、ゴール前で精彩を欠くシーンも多い。前任のソランケが特別な存在だっただけに、現状では期待外れと言わざるを得ないだろう。
MF:鎌田大地(クリスタル・パレス)
生年月日:1996年8月5日 今季リーグ成績:7試合0得点0アシスト 今季クリスタル・パレスに加入した鎌田大地が新天地で苦戦を強いられている。チャンピオンシップのクラブと対戦したリーグカップでこそ得点に絡んだが、プレミアリーグでは第7節を終えて未勝利のチームと同じく苦しいパフォーマンスに終わっている。 鎌田が新天地で苦しんでいる理由は、ベストな起用法が定まっていないからだろう。[3-4-2-1]のシステムを採用するクリスタル・パレスでは、左のシャドーでプレーするエベレチ・エゼが絶対的な存在であり、日本代表MFはミカエル・オリーズが去った右のシャドー、もしくはボランチの一角で起用されている。 しかし、現時点では両ポジションともに中途半端な活躍に終わっている。ボランチで起用された際は前方に味方選手がいるため配球役として機能するが、強度不足なことから中盤の選手としてのフィルター能力が足りておらず、被カウンターの場面で後手を踏む機会が多い。 守備時に弱点をみせてしまうことから、どちらかと言えば2列目での起用の方が適切にも思えるが、移籍市場終了直前にエディ・エンケティアが加入したことで、このポジションで起用される機会が大幅に減った。 ボランチは不動のスタメンであるアダム・ウォートンを軸に鎌田以外にもジェフェルソン・レルマ、ウィル・ヒューズ、シェイク・ドゥクレと実力者が揃っており、結果を出さなければ出場機会を減らすことになるかもしれない。