Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング1位タイ。優勝しないとダメ…。収益と観客数が大幅アップもまた無冠
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングを順位ごとに紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
1位タイ:FC東京(223) 2024リーグ戦成績:7位(J1) 2024シーズンホームグロウン人数:12人(4位) 2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:33,225人(2位) 2023年度営業収益:約59億2900万円(8位) FC東京が栄えある1位に輝いたクラブの一つだ。2023年6月に就任したピーター・クラモフスキー監督の2年目で、J1リーグの順位は2023シーズンの11位から7位に改善。しかし、FC町田ゼルビアや東京ヴェルディを下回る順位に終わり、史上初めて東京勢で最下位となる不名誉も味わった。 一方で、平均入場者数は33,225人を記録。国立競技場開催が4試合あったことも大きく、昨シーズンから約4000人の増加で、浦和レッズに次ぐリーグ2位となった。チームスローガン「東京が熱狂」の通り、多くのファンを熱狂させたと言えるだろう。 営業収益は前年度と比べて約6億6000万円の上昇だった。経営権が東京ガスからミクシィへ移り、2023年10月に発表されたクラブエンブレムの刷新を含め、リブランディングが進んでいるところだ。 育成組織も優秀で、これまで数多くの選手がトップチームの一員となっている。2024シーズン開幕時点では12人が名を連ねた。松木玖生は夏にFC東京から巣立ったが、野澤大志ブランドン、安斎颯馬、俵積田晃太、バングーナガンデ佳史扶といった若手有望株がポジションを手にしている。 FC東京は、クラブの目標の一つとして「観客動員数1位&インバウンド観客数JリーグNo.1」を掲げている。2024シーズン限りで退任したクラモフスキーの後釜に松橋力蔵の監督就任が決まったチームのさらなる成長に注目が集まる。
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