東日本最古の農業用重力式コンクリートダム こだま里山げんき隊が見学会
「こだま里山げんき隊」が11月24日、ダムマイスターの半炒飯(はんちゃあはん)さんと共に、東日本最古の農業用重力式コンクリートダム「間瀬ダム(堰堤=えんてい)」(本庄市児玉町小平)を見学するイベントを開いた。(本庄経済新聞) 【写真】ダムマイスターの半炒飯さん 同隊は、地域資源を再発掘し都市間交流事業の促進により、同市児玉地域(本泉、秋平地区)のファン(関係人口)を増やすこと目的として9月、NPO法人「ネットワークひがしこだいら」の立花勲理事長が会長となって発足した任意団体。 同市児玉町出身のダムマイスター・半炒飯さんは2016(平成28)年ごろから、日本全国のダム巡りを始めた。今年4月1日には、「日本ダム協会」のダムマイスターに任命された。 当日、本庄市観光農業センター(小平)に集合した参加者21人に、隊長の立花さんは「今日は(地元の)熊谷ナンバー(の車)が影を潜めるほど(市外ナンバーの車が多く)、遠くから来てくれていて驚いた」と話した。 間瀬ダムは、東日本に現存する最古の農業用重力式コンクリートダム。利根川水系に属する間瀬川の上流域をせき止め、洪水を防ぎ、かんがい用水を確保するため1930(昭和5)年から8年の歳月をかけて築造された。堤体の高さ27.5メートル、長さ126メートル、総貯水量53万立方メートル。国登録有形文化財に指定されている。 参加者は半炒飯さんのダムに関する解説に耳を傾けながら、堰堤管理橋や周辺の木々の紅葉を楽しみながら散策したり、普段は見ることのできない同ダム内の監査廊などをヘルメットをかぶって見学したりして楽しんだ。
みんなの経済新聞ネットワーク