「心臓に血栓ができると選手を続けるのは難しい」共同通信社杯競輪に出場の39歳レーサーが原因不明の難病と格闘中
宇都宮競輪「第40回共同通信社杯競輪(G2)」は13日、初日を迎える。12レースのS級一次予選を走る鈴木裕(39歳・千葉=92期)に話を聞いた。 難病と闘っているとは聞いていたが、今回、改めて話を聞いてみた。 「病名はサルコイドーシスで指定難病のひとつ。原因は不明で、短期改善のケースもあるけど、根本的な完治は難しいと言われています。症状は色々とあり、心臓に血栓ができると、スポーツ選手として続けて行くのは難しい。どこに症状が、出るかですね。幸い、今は体調もすこぶる良いですよ」 キックの愛称があり、誰からも好かれて、人間性も抜群。レースで激怒する姿も、一度も見た事がない。若い頃は徹底先行、今は自在寄りの追い込みで脚色は悪くない。小田原記念では南関の7番手を固めて自己犠牲の精神もあった。ここは相手が古性優作だが、2着、3着には入っておきたい。(町田洋一)