性欲低下や体重増加…睡眠学者が警告を鳴らす「寝不足」で起きる5つのこと
5.糖尿病のリスクが高まる
アワド博士によると、寝不足と糖尿病は直接的な相関関係にあり、これにはインスリン(膵臓で作られて血糖値を調節するホルモン)を調節する体の能力が関係している。「寝不足になると、膵臓で作られるインスリンの量が減り、グルテン耐性が低下します」とアワド博士。その結果、「体内の細胞がインスリンを効率的に使えなくなり、糖尿病の発症につながります」 誤解のないように言っておくと、寝不足は、米国立糖尿病・消化器病・腎臓病研究所(NIDDK)が指定する糖尿病の潜在的な原因に含まれない。でも、寝不足が引き起こすことのあるインスリン抵抗性は確実に含まれる。
質の高い睡眠時間を増やす方法
ウィンター博士いわく、眠れないときはいつも以上に休息を優先し、健康的な睡眠環境を整えるべき。米国疾病予防管理センターによると、睡眠衛生の改善には以下のことが含まれる。 ・週末を含め、毎晩同じ時間にベッドに入り、毎朝同じ時間に起きる。 ・寝室は暗くて静か、快適な温度で、リラックスできることが条件。 ・テレビ、パソコン、スマホなどの電子機器を寝室に持ち込まない。 ・就寝前は重たい食事、カフェイン、アルコールを控える。 ・定期的に運動する。日中に体を動かしておけば、寝つきがよくなる。 アワド博士によると、それでも眠れないときは、かかりつけ医や睡眠の専門医と他になにができるかを話し合ってみるといい。 ※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。