悪女時代（提供写真）

　今年2月に発足した「Ar40（アラフォー）アイドル輝け！プロジェクト」（フォティプロ）はクラウドファンディングで402名の支援者を集め目標をクリア。「つんく♂さんにテーマ曲を作って欲しい！」企画で平均年齢49歳の「悪女時代」が優勝してつんく♂書き下ろしテーマソングレコーディング権を獲得した。コロナ禍とあってオンラインでの活動を大幅に取り入れる同プロジェクトだが先月NHK総合「ひるまえほっと」で紹介されたこともあり急速に注目度を上げている。さらに25日にはグラビア選手権も行うという。

何歳からでも輝ける　夢諦めないメッセージを発信

　「つんく♂さんにテーマ曲を作って欲しい！」企画は全国から49名、20組が集まってオンラインでレコーディング権獲得を決める決勝戦が行われ動画は視聴回数9500を超えた。優勝した「悪女時代」は約束通りつんく♂が書き下ろしたアラフォー・アラフィフアイドルのテーマソング「All Together ～限界超えよ！～」をレコーディング、音源もすでに完成している。アイドル色の強かった頃のハロプロを思わせるようなアップテンポで元気が出て、なおかつメッセージの込められた楽曲に仕上がっている。同グループは2012年から活動を開始した広島発のアラフォーアイドルユニットで「仕事や結婚、育児・家事に追われてやりたいことを諦めていたすべての方へみんないつだっていつからだって輝ける」とチャレンジ精神あふれたメッセージを伝えてきたという。 　同プロジェクトにはほかにも全国各地で活動中の20組・48名のアラフォーアイドルが集うオンラインステージ「OTONA HOUSE（音女家）」が開設、さらにアメーバブログも近日開設など勢いづいている。また前述のように25日には新たに「第1回グラビア選手権」が開催、8月には「女ののど自慢大会」も開催が予定され、ともに公式YouTubeチャンネルで放送される。 　「悪女時代」の他には東京の「情熱Dream」「ねり★マドンナ」、名古屋を拠点とする「Shine4Ever（シャインフォーエバー）」、新潟は長岡市拠点の「がぁがぁがぁるず」といったグループが参加。ネットなどでは略称として“フォティプロ”という呼び名を浸透させつつある。同プロジェクトの公式サイトには「夢を叶えるのに年齢制限はない」「いくつになっても輝こう」「いつかはこの活動が世の中の常識になることを信じて」といったメッセージが並ぶ。 　「アイドルというと10代～20代前半ぐらいまでがいわゆる“旬”とされ実際にその年代が中心に盛り上げてきたジャンルですが、近年ではその幅が少しずつ広がってきています。これからも若年世代が中心であることには変わりないかもしれませんが、ある程度メンバーの年齢層が高くキャリアも積んだアイドルグループを落ち着いた大人のファンが支えるという面もさらに拡大してくるでしょう。アイドルを卒業せずアイドルのまま芸能界を生きることができる時代が訪れつつあるのかもしれません」（アイドル情報メディア40代編集者） 　果たしてアラフォーアイドルは成功するか。今後の推移を見守りたい。 （文・志和浩司）