【解説】中国軍機 初「領空侵犯」 狙いは? 考えられる2つの可能性
■意図的? 侵入したのは「情報収集機」
小栗解説委員長 「もう1つの理由ですが、『機体』です。防衛省によると今回、侵入したのは戦闘機ではなく『情報収集機』です。元防衛省・統合幕僚長の河野克俊さんは、『情報収集機は基本的には複数の乗組員が乗っているもの。飛んでいる位置をしっかり把握していて、情報収集に追われてどこを飛んでいるかわからなくなることはあり得ない。侵入は意図的とみるべきだ』と話しています」 藤井キャスター 「意図的とみるべきでしたら、では中国側の狙いがあるはずですよね?」 小栗解説委員長 「河野さんは『中国国内で最近、日本に対する強硬派の動きが目立ってきている。習近平体制の力関係に変化が出てきているのかもしれない』と分析しています。また、航空自衛隊・元空将の織田邦男さんは、『中国の空軍は中央の統制がききにくく、現場が好き勝手にやる傾向がある。国際社会が大騒ぎして初めて習近平主席の耳に達する場合が多いと言われていて、国際社会の厳しい目を中国の行動に向けさせないといけない』と話しています」 水野美紀さん(俳優・『news zero』火曜パートナー) 「台湾の話もこの中国の話を聞いても、こういう戦争が思い起こさせるようなニュースを聞くと本当に不安な気持ちになります。子どもをもつ親として、子ども世代に平和な社会を受け継いでいきたいんですけれども、自分に何ができるのかなと。何よりも今、起きていることに無関心ではいけないと強く思います」 (8月27日放送『news zero』より)