気象予報士・森田正光氏「どっちになっても怒られない」 天気予報の“鉄則”を告白「困った時は…」
困った時は「曇りって言え」の鉄則を明かす
気象予報士の森田正光氏が31日、MBS『大晦日だよ!関西お天気LIVE2024』(午前9時30分)に生出演。TBS『Nスタ』などで活躍するお天気キャスター歴46年のレジェンドは、天気を伝える際の”鉄則”を明かした。 【写真】「毎朝5時に起きて学校に行く前に勉強」気象予報士の合格証明書を手にする13歳タレント 番組のメインを務め、「お天気キャスターになりたかった」というタレントの渋谷凪咲が「晴れイコールいい天気じゃないの?」と疑問を提示。「いい天気だなって私は普段思うんですけど、気象予報士さんは『晴れはいい天気ですね』って言えないって聞いたんですけど、それはホントなんですか?」と言うと、森田氏は「一番最初に言われたのが、気象協会入って。『いい天気ってなんなんだよ。お前にとっていい天気じゃないんだから』って、世の中は」と回答した。 「例えば雨が降った方が、田植えなんかの時には雨が降らないと困るわけです。直に聞いたのは傘屋さんが『頼むから明日雨って言ってくれ』と。『晴れだと売れない』って言うんですよ。だから、いろんな人がいろんなことを思って言ってるんだなと思って。それ以来、“いい天気”じゃなく、晴れとか雨とか客観的に言うようにしています」と明かした。 この日の予報に対する視聴者の生の声で、やはり様々声があることが判明。森田氏は「中途半端な曇りとか嫌ですよね」と口にした後、「でも天気予報って”困った時は『曇りって言え』っていう鉄則があるんですよ」と告白。笑いが起こり、渋谷は「ええっ」と驚く中、森田氏は「受け取った側が、楽観的な人だったら『この後、晴れてくんだな』って思うし逆に悲観的だと『雨かあ』って。どっちになっても怒られないっていう」と続けた。 『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)などで活躍する蓬莱大介氏が、キャスター就任前に森田氏に自身を売り込んだ際に却下されたと告白。気象予報士試験合格後、“お兄さんキャスター”を目指してスマホから“絵付き予報”を発信していた蓬莱氏は、有名キャスターに売り込んで辛辣な対応をされたといい「TBSの森田正光さんにも言われましたよ。あの人にもボロカス言われてね。『なんだ君は!』って。履歴書持って行ってね、『天気のキャスターなりたいんですよ』って熱い思いを。2か月ぐらい動画撮りためて『こんなんやってるんです』って言ってたら『暑苦しい』って言われて断られたんです」と振り返った。スタジオで見ていた森田氏は「蓬莱さんに暑苦しいって言ってたの。すごいなあ。あの蓬莱さんに。ごめんなさい」と謝り、覚えてない様子だった。 この日は今年、最年少の13歳で気象予報士試験に合格した現在14歳、中学2年生のタレント・山田花凜も出演。森田氏は「大体、(合格までに)1000時間かかるんですよ。最低でも。中学校の普通の勉強の上に1000時間、どうやって捻出したんだと」と質問し、山田は「朝早く起きて、その分勉強してました」と返した。番組ラストに山田が女性のために考案したという“前髪指数”を紹介。実際に関西の元日について「沿岸部や琵琶湖周辺で風が強く吹くでしょう。和歌山と串本は前髪指数はボサボサです。せっかくセットした前髪が乱れてしまうかもしれません」などと伝えると、渋谷は「最高」と喜んだ。 感想を聞かれた森田氏は、「(山田が)み~んな持ってっちゃったという感じ。予報士とかマニアックでベテランがいっぱい話してくれたけどもすごい。新鮮で素晴らしい」と絶賛した。
ENCOUNT編集部