オンワードがウィゴーを完全子会社化 全株式取得へ
オンワードホールディングス(以下、オンワードHD)が、8月28日に開催した取締役会において、「ウィゴー(WEGO)」を展開するウィゴーの全株式を取得し、完全子会社化することについて決議した。株式譲渡の実行日は9月27日を予定している。 【画像】盛り上がる古着市場 ウィゴーの古着売り場
オンワードHDは、両者の強みを掛け合わせることによる事業拡大を目的として2023年5月にウィゴーと資本業務提携を開始。第三者割当増資の引き受けにより、ウィゴーの株を20.27%保有し、持分法適用関連会社化した。同提携を通じてウィゴーの事業再生を進めてきた。2024年2月期の通期実績は売上高283億700万円 、営業損益4400万円の赤字、純損益15億2500万円の赤字だったが、今期の業績は5期ぶりに営業黒字転換する見込みだという。 今回の決議では、ウィゴーの残り株式79.73%を取得し、完全子会社化することにより、DX投資や人的資本投資などを加速させ、ウィゴーの企業価値をさらに向上させていく狙いがあるとしている。オンワードHDはウィゴーに対し総額約100億円を投資していく計画で、今回の株式追加取得価格5億円はその投資の一環。残りの投資額はDX関連などに充てるとしている。 ウィゴーは2017年から約1年間で3度の経営体制の刷新を経て、2018年8月に投資会社J-STARの傘下に入った。オンワードHDのウィゴー株の追加取得先はすべてJ-STAR関連およびウィゴー園田恭輔社長など個人となっている。