「鮮烈な赤」のびょうぶ絵展 高知・香南で絵金祭り
「血赤」と呼ばれる鮮烈な色使いで知られる幕末の絵師・金蔵(1812~76年、通称絵金)のびょうぶ絵作品を展示する「土佐赤岡絵金祭り」が20日、高知県香南市で始まった。21日まで。 会場の商店街では軒先に23点の作品が展示された。日が沈みかけた午後7時ごろ、ちょうちんとろうそくがともされ、びょうぶ絵が照らし出された。 絵金は江戸時代の末期に高知城下で生まれた。絵の才能に恵まれ、江戸に上り狩野派を学んだ。土佐に戻った後、御用絵師として腕を振るったが、偽作の疑いをかけられ、城下を追われてしまう。 おばを頼って滞在したとされる現在の香南市には絵金の作品が県内で最も多く伝えられている。