トークン化で住宅ローン業界と暗号資産資本市場の融合が始まる
トークン化プライベートファンドは普及の時
トークン化されたオルタナティブ資産が成功を収めるには、短期流動性ファンドを通じてトークン化プラットフォームに資本を流入させることが最も重要になる。 Web3組織や資産運用会社は、トークン化流動性ファンドにある程度慣れた後、よりリスクの高い資産にシフトし、より分散されたポートフォリオを構築し始めるだろう。プライベート投資ファンドは、その潜在能力を解禁する時だ。 単一の商業不動産や住宅は、売却が難しい。リスクが集中し、差別化が難しく、一般的には同じアセットクラスを対象とした投資ファンドよりも売買の頻度が低いためだ。 これと対照的なのが、14兆ドル規模の住宅ローンとそれに関連するモーゲージ・サービシング・ライツ(MSR:住宅ローン管理権)の分野だ。住宅用MSRのセカンダリー(二次市場)取引高は、ブルー・ウォーター(Blue Water)のような取引所で、過去4年間で年間1兆ドル規模に達している。 トークンに注目する投資家は通常、二方向の流動性、活発な市場、原資産の回転率を求めている。既存市場をトークン化することは、現在の業界の課題を解消し、オンチェーンで運用されている約20億ドルの流動性ファンドに魅力的な選択肢を提供することにつながる。デジタル資産市場と住宅ローン業界の融合が始まりつつある。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Andreas Rasmussen/Unsplash|原文:The Mortgage Industry Meets Digital Asset Capital Markets
CoinDesk Japan 編集部