品薄による集荷競争の影響残る…新米の出荷進む中でもコメの高値続く 販売店は「年明けて下がると思えない」
では、お米の高騰はいつまで続くのでしょうか? 中村隆志課長: 「12月の上旬に作況指数自体は固まりますので、そのデータを見て自給にタイト感があるのか、そんなにタイト感がない状況で、むしろちょっと過剰気味なのかというのは冷静に見ていきたいなと」 一方、販売店ではまだまだ高騰が続くとの見方もあります。 野田沙希社長: 「年明けてこれが下がるとも思えないんですけど、正直なところ、今はね」
■価格高騰で「コメ離れ」の懸念も
米の価格が高騰している理由として、2024年夏の品薄を受け、企業などがJAに入荷する前に直接農家から仕入れるケースが増えていて、市場の流通量が減っていることもあります。 さらにJAなどが懸念しているのは、価格の高騰で米の消費量が減るのではないかということです。 訪日外国人の増加で消費が増える側面もあるようですが、価格高騰で主食がパンや麺類に置き換わることへの懸念もあります。