「新社会人です。30歳時点で貯蓄1000万円貯めたいです!」これって可能?30歳代おひとりさまの貯蓄額を平均・中央値でチェック
【30歳代・単身世帯】貯蓄1000万円以上を達成してる人は何パーセント?
30歳代・単身世帯で「貯蓄1000万円以上」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」より、30歳代・単身世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 ●【30歳代・単身世帯】の貯蓄1000万円以上の割合 ・16.4% ●【30歳代・単身世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:594万円 ・中央値:100万円 貯蓄1000万円以上の割合は、16.4%となりました。 平均は594万円ですが、平均値は貯蓄の多い人の数値に引っ張られる性質があるため、ここでは中央値を参考にするとよいでしょう。 新社会人が目標としている「30歳時点で1000万円」を達成している人は少数派となっており、実際には100万円という金額が中央値となっていました。
今のうちから堅実な資産形成を
本記事では、ソニー生命の調査結果から30歳代・単身世帯の「貯蓄1000万円以上の割合」と平均・中央値を確認してきました。 新社会人は30歳時点で1000万円貯蓄したいと考える人が多いですが、実態はその10分の1程度にとどまっていました。 確実に貯蓄を貯めていくには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。 先取り貯金にはさまざまな種類があり、預貯金だけでなく積立投資による資産運用も効果的です。 投資による積立にはリスクが伴いますが、新社会人などの若い世代は長期間の積立で時間を味方につけることができます。 長期投資にはリスクを低減させる効果が期待できるため、少額からチャレンジしてみてもいいかもしれません。 ぜひ、若いうちからの資産形成に向けて計画を立ててみてくださいね。 ●【ご参考】30歳代・単身世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む) ・金融資産非保有:34.0% ・100万円未満:14.5% ・100~200万円未満:6.2% ・200~300万円未満:7.4% ・300~400万円未満:6.2% ・400~500万円未満:4.0% ・500~700万円未満:5.6% ・700~1000万円未満:3.4% ・1000~1500万円未満:7.4% ・1500~2000万円未満:1.9% ・2000~3000万円未満:3.1% ・3000万円以上:4.0%
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・ソニー生命「社会人1年目と2年目の意識調査2024」
中本 智恵