グラスの上にパイナップルのタルトが トロピカルなみずみずしさと香りを 箱庭のように組み立てた美しいパフェ
美しく華やかで、おいしいものが彩り豊かに閉じこめられたパフェ。その人気は止まるところを知らず、美しさも味わいも日々磨きがかけられ、進化しています。 【画像】「パフェテリア リリア」の写真をもっと見る! グラスの中で醸し出されるハーモニーは、まさに“parfait”(フランス語で「完璧」の意味)! このシリーズでは、今注目の心躍る魅力的なパフェをご紹介します。 今回は、鎌倉・小町通のレストランの定休日に開かれるパフェテリアです。
ガストロノミーのデザートをパフェで
観光客でにぎわう鎌倉・小町通りから小道に入ってすぐのところにあり、フレンチを融合させた隠れ家的イタリアンレストランとして人気を集める「DRAQUIRE(ドラキア)」。そのレストランを舞台に、週2日の定休日を中心にオープンするのが、「DRAQUIRE」のシェフ・パティシエ、三浦萌(めばえ)さんが腕をふるう「パフェテリアリリア」です。 「ガストロノミックなコース料理を食べ、そのデザートを味わう機会はなかなかないかもしれません。でも、カフェ文化が根付いている鎌倉で、パフェならば気軽に楽しんでいただけるかもしれない。そう考えて、2023年の夏から『パフェテリアリリア』をスタートしました。パフェを入り口に、レストランにも興味を持っていただけたら」と、「DRAQUIRE」オーナーシェフの山田尚立さんはオープンのきっかけを語ります。 パフェのメニューは、常時2種類。レストランで提供されるアシェット・デセール(皿盛リデザート)の技術や素材、感性をそのままにつくられ、毎月1種類ずつメニューが変わります。 「フレッシュなフルーツやアイスクリームを山盛りにするのではなくて、フルーツを主役にしながらも、構成するパーツをひとつひとつ調理して、最後まで飽きさせない味わいをつくることを大切にしています」と、三浦さん。焼き菓子も必ず交え、モンブランやタルトといったケーキをパフェとして再構築することも多いといいます。