令和の『吉原炎上』も起こり得るかも!? 「ナイトスポット」での火災にご用心
「こんなところで死ぬのか‥‥」そんな思いすら頭によぎった時、嬢と従業員のボーイの電話がつながった。「ちょっと、どうなってんの?!」。怒気を含んだ問いかけの後、嬢は「あー、そういうこと」と、肺の空気をすべて吐き出したかのように深い息を吐き、安堵の表情を見せた。 「煙は、2階の客がスチームバスを全力で炊いてしまったことによるものでした。条例との関係で『サウナ』という建前で営業している都内の特殊浴場では、スチームバスを設置することになっている。しかしそのほとんどは老朽化していて、実際に使われることはほとんどありません。 それをフル稼働させた客がいた結果、無害の煙が大量に外に漏れ出たというだけのことでした。嬢とはパニックの最中、部屋に置かれていたエアマットをクッション代わりにして飛び降りようかという話もしていたのですが、あんなもん浮き輪みたいなもんですから、衝撃で破裂して死んでいたかもしれません」(Aさん) 九死に一生を得たAさん。決死の体験を振り返り、こんなサバイバル術を得たという。 「部屋にふんだんにあったタオルを何枚も結び合わせてロープ状にして、頑丈そうなところに引っかけてから降りればいけそうです。また、指名すべきはできるだけ肝が座った嬢を選ぶということ。有事の際にパニックになるようなコだと、避難の際に足を引っ張られてしまう」(Aさん) 忘新年会でハメを外すことも多い季節だが、「もしも」の際の心の備えは常にしておいた方が良さそうだ。