<InterBEE>ベイヤーの旗艦ヘッドホンが人気/K-Arrayの“蛇”スピーカー/部屋の角に置く「CORNERED AUDIO」
音と映像、通信技術の展示会イベント「InterBEE 2024」が、11月13日(水)から15日(金)にかけて千葉・幕張メッセにて開催されている。ここでは、設備系音響を中心に展開する輸入商社、オーディオブレインズとベステックオーディオの興味深い展示を紹介しよう。 【写真】K-Arrayの“ロープ”スピーカー オーディオブレインズ -ベイヤーダイナミックのヘッドホン&マイクに注目- オーディオブレインズは、同社が展開するプロフェッショナルオーディオや設備系ソリューションの展示を多数行っていた。 ベイヤーダイナミックについては、先般発表されたスタジオ向けのフラグシップヘッドホン「DT1990 PRO MKII」「DT1770 PRO MKII」が非常に好評を博しているとのこと。出荷は年内を見込むが、量販店も含めすでに多くの注文がきており反響の大きさに驚いているという。 InberBEEのブースでは上記のヘッドホンもはじめ、同社のマイクとヘッドホンを多数展示し、その場でリアルに声を出しながらその音をモニタリングできる環境を用意。機材系のYouTuberもブースに来場し、ベイヤーダイナミックのマイクの音質や使い勝手を確認していた。 またオーディオブレインズ取り扱い製品で面白かったのが、K-Arrayというイタリアの設備系スピーカーメーカー。いわゆるラインアレイスピーカー等を多数展開しているが、目を引いたのは蛇のように長い「Anakonda-KAN200」。長さは2.0mでロープのようにぐねぐねと簡単に曲がる。内部に1インチのフルレンジスピーカーを多数搭載しているとのこと。 「足で踏んでもまったく問題ありません!」とK-ARRAYの本国スタッフ。最大32本(64m)まで横に繋げて活用できるそうだ。湾曲したステージに沿わせて使用するなどさまざまな使いこなしが考えられそうだ。 そのほか手のひらに収まる超小型スピーカー「Lyzard-KZ1」は、まるで“ガチャガチャ”で出てくるミニチュアスピーカーのようだが、サブウーファーと組み合わせると存外しっかりした音質を聴かせてくれる。他にもLED照明と一体になったスピーカー「Rail」など、設備系スピーカーの可能性を広げるさまざまなアイデアを展示していた。 ベステックオーディオ -部屋の隅に設置できるシンプル&モダンなスピーカー 設備系音響システムの輸入代理店を担当するベステックオーディオも大掛かりなブースを出展。ラインアレイスピーカーを中心とするフランスのL-Acoustic、ミキサー卓のMIDASのほか、ホームオーディオ向けとしても知られるTANNOYの業務用機器など多数ブランドの製品を展示する。 音質的にオッと気になったのが、部屋の角への設置にこだわったデンマークの「CORNERED AUDIO」。アルミ素材のシンプルな扇型スピーカーで、中心角が90度となっており部屋や天井の隅などに設置しやすいデザイン。ホテルや美術館などへの導入事例もあるという。音質的にもしなやかで雑味が少なく、ホームオーディオ用スピーカーとしても活用できそう。 そのほかMIDASからはデジタルミキサー卓「HD96-AIR」が初登場。フラグシップである「HD96-24」をさらに軽量化したもので、フェーダーも含めタッチパネルで基本操作が可能。最大同時入力144ch、96kHzのサンプリングレートのライブパフォーマンスをコントロールできるという。
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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