避難場所や要介護の家族など、ケース別「災害時、こんなときどうする?」
(どこでどう会うか)
豪雨による浸水の危険が高まって、避難所に指定されていた小学校に避難しましたが、避難所の混雑ぶりが想像以上でした。まず校庭や学校周辺が車でいっぱいで、体育館に入れません。車で待機している人も多く、私たちも車中で一晩過ごしました。同じ地区に住む両親と兄夫婦も同じ小学校に避難しているはずなのですぐに会えると思っていましたが、人が多すぎて結局当日中に落ち合うことはできませんでした。 ↓
◎場所と時間をピンポイントで決める。
体験談のように、避難所がキャパシティオーバーで混乱することも考えられる。職場や学校からそれぞれ避難してくる家族と確実に待ち合わせるには、「〇〇小学校に避難する」と決めておくだけでは安心とは言えないと岡本さん。 「家族が集合できる可能性を高めるには、例えば『学校の正門に10時と15時に行き、そこで10分待つこと』というふうに、より細かく、ピンポイントで待ち合わせ時間と場所まで決めておきます。1日に2回ほど時間を決めて、10~15分待って来なかったらまた次の時間にそこに行ってみる。電話などでの連絡が取れなくても、各自がその約束どおりに待ち合わせ場所に行けば会えるので、お互いやみくもに探すより効率的です」
イラストレーション・ながしまひろみ 文・黒澤 彩
『クロワッサン』1124号より
クロワッサン オンライン