家族が犠牲となったロッテ佐々木朗希が「3.11」に誓うもの…「今あるものが当たり前じゃない。だから今を大切に懸命に生きる」
――亡くなられたご家族にどんな姿を見せれば喜んでもらえますか? 代表質問の最後にそう聞かれた佐々木は、「そうですね」と言って、少し考え、「活躍をするところを見せたいです」と、思いつめたように話した。 沖縄の石垣島キャンプからの調整は段階を踏んで順調に進んでいる。10日には初めてZOZOマリンのブルペンでキャッチャーを座らせて2度目の本格ピッチングを行った。ZOZOマリンのブルペンのマウンドは、本物のマウンドと、同様の高さ、形状で作られているが、「投げやすかった」という。 「前回に(キャッチャーを)座らせたよりも思うように投げられました。状態もいいのかもしれません」 まだストレートのみのピッチング。次の段階としては、変化球を交えての実戦を想定してのピッチングになる。 佐々木も「(変化球は)キャッチボールから練習をしたりしていますが、(キャッチャーが)座ったときと感覚はだいぶ違うと思います。ブルペンでも投げて感じをつかんでいきたいです」という。 悲しい「3.11」の思いを力に変えて――。 佐々木が、天国にいる亡き家族に活躍している姿を見せる日は、そう遠くないのかもしれない。