大雨で急きょ中止 ツール・ド・おきなわ、参加費の「返金なし」発表「主催者の責に帰すべからざる事由」
国内最大級のサイクルスポーツの祭典「第36回ツール・ド・おきなわ」は13日、公式サイトを通じ、大雨災害のため開催スタート直後に中止を発表した10日の大会2日目レースについて、返金しない方針だと発表した。 1989年から沖縄・名護市を中心に開催されている「ツール・ド・おきなわ」。今年は9日と10日に開催を予定していた。9日には大会開催地である名護市で線状降水帯が発生し、大雨警報及び土砂災害警戒情報が発令。避難指示が出ていた影響で、1日目の開催を中止した。 大会2日目の10日にはレースをスタートさせたが、コース上に冠水が見つかりスタート直後に中止を発表していた。 この日、運営は「ご参加を楽しみにされていた皆さまには心よりお詫び申し上げます」とした上で「沖縄本島一周サイクリング及び伊平屋島サイクリングの2日目は、スタート地点及び走行コースが離れていることもあり、開催いたしました。但し、伊平屋島サイクリングは、運天港から名護会場までの路面悪化などの判断に基づき、コース走行を取りやめ、バス・トラック送迎サービスを実施いたしました」と決行の判断に至った経緯を説明。 参加料金については「大雨災害による中止および大会直前の判断という状況で多くの発注物がそのまま大会開催に向けて準備された状況となっております。この状況を鑑み、大会参加規約に基づき、返金は行わない方針となりましたことをご報告いたします」と報告した。 運営は「大会参加規約に掲載している不可抗力事項の免責」として「荒天・地震・風水害・事件・事故、指定感染症の感染拡大による競技環境の不良など、大会主催者の責に帰すべからざる事由により、大会が中止になった場合、または大会内容に変更があった場合、さらには用具の紛失、破損などにより大会参加に支障が生じた場合においても、主催者はその一切の責任を負いません。また、大会への参加のために要した参加料、諸経費の支払いも一切行いませんのでご了承ください」と記した。