【闘病】最初の検査から4年後の26歳でついに”甲状腺濾胞がん”と診断「がんに年齢は関係ない」
甲状腺濾胞(ろほう)がんとは、甲状腺を構成する濾胞細胞とよばれる部位から発生する悪性腫瘍で、ゆっくり進行するのでおとなしいタイプのがんと言われます。甲状腺がんの中でも甲状腺濾胞がんは全体の5%で、自覚症状もほぼないそうです。今回は、甲状腺濾胞がんと診断されたNさんに、発症までの経緯や治療、闘病生活について詳しく聞きました。 ※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2023年9月取材。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
問題ないと思っていたら……「手術か経過観察か」治療方針を委ねられ、手術を選択
編集部: 病気が判明した経緯について教えてください。 Nさん: 実は、がんが発覚する4年前に受けた検査で「甲状腺にしこりがあるが良性だろう」と医師に言われたことがありました。その時行った細胞診はクラスⅢでしたが、良性が9割だからあまり気にしなくていいと言われたので普段通りの生活を送っていました。そして、4年ほど経過してしこりが気になるようになった時に「腫瘍が悪性である可能性が高い」と改めて診断されました。 編集部: 自覚症状などはあったのでしょうか? Nさん: 年数を重ねるごとにだんだんしこりが大きくなるスピードが早いなとは感じましたが、それ以外は何もありませんでした。 編集部: どのように治療を進めていくと医師から説明がありましたか? Nさん: 率直に「手術か経過観察か選んでください」と言われました。甲状腺がんの中でも濾胞がんは細胞診での確定診断が難しく、患者にどちらにするか判断を委ねるケースが多いそうです。転移するスピードが速いわけではないので急がなくていいとも言われましたが、正直判断が自分に委ねられたのは予想外で不安でした。 編集部: 最終的にどのような判断をされたのでしょうか? Nさん: 手術の選択をしました。経過観察もできるとはいえ、その間に転移などのリスクもあると言われたためです。結果的に手術を選択して正解でした。