50代からはやり過ぎ美容に気をつけて!女優も通う人気エステティシャンが明かす‘’大人の美容の秘訣
仕事でのポジション確立、ひと段落した子育て。そして体や肌の揺らぎ。50代は、自分自身を見つめなおす時期なのかもしれません。
美容と健康を仕切りなおす
『50歳からのやめる美容はじめる美容 肌・髪・体が変わる』Gakkenは、大人としての輝きについて健康と美容の両方からアプローチ。著者の山田祥子さんは、「30年以上女性の肌と体を見続けてきた」セラピストにしてエステ講師。女優やモデルなどの顧客も多いそうです。 40代、50代と年齢を重ねていくと、どうしてもあちこちに不調が出てしまうもの。とはいえ、若さをキープしている人がいるのも確か。そんな方々の共通点は「流行りの美容情報に流されることなく、基本的なスキンケアと、必要な栄養素の補給をコツコツと行っていること」と本書はこたえています。 心と体を健やかに保つのは、年齢に合わせたケアが必要不可欠。まずは本書にならって、肌の土台作りに励んでみませんか。
クレンジングが肌を左右する
シミやシワのない肌は皆の憧れ。しかし、誰にでも平等におとずれる老化に逆らうには限界があります。本書が考える大人の美しさは「健康感」。多少のシミやシワがあっても、ハリや透明感があれば魅力的ですよね。 ホルモンバランスの崩れや代謝の低下など、大人になるにつれ体も肌もデリケートになります。スキンケアのラインナップは増えても、種類や使い方までアップデートしている方は少ないのではないでしょうか。 最初に「やめる」べきは「雑なクレンジング」です。「額のクレンジング不足は、目周りのシワやたるみに影響を与えますし、鼻の下のクレンジング不足は、口元の梅干しジワの出現につながります」という、衝撃の事実が本書で語られています。 ただし過剰に肌をこするのも厳禁。肌の角質は顔の場所によって異なる、というのがその理由です。
メイクは落とし、角質は落としすぎない
角質が厚くなりやすい場所は、額、眉間、鼻、小鼻、鼻の下、顎。反対に角質が薄くなりやすい場所は、頬。本書いわく、クレンジングに使用するのは、「中指と薬指の指の腹」。本書ではこれを「指センサー」と呼んでいます。 今まで私は、人差し指と中指、あるいは手のひら全体でクレンジングを行っていました。これを中指と人差し指の腹に変えてみたら、驚くほど感触が違うのです。特に薬指の腹は、肌へのあたりがやさしくて心地よく、どの部分がやわらかいのか、あるいはかたいのかがわかります。これぞまさに「指センサー」。肌の負担が軽減された印象です。 ちなみに50代から「やめる」のを推奨するのが、オイルタイプのクレンジング。なぜなら「汚れ落ちはよくても必要な皮脂も奪いやすい」という特性が、オイルクレンジングにはあるのです。洗いあがりがしっとりするタイプも、「表皮に油膜や保湿剤が残るので、次に使う化粧品の浸透を妨げ、皮脂代謝を低下させることも」。 理想は低刺激で汚れ落ちのよいミルクタイプ。肌の調子がいまひとつ、と悩んでいた方は、クレンジングを見なおしてはいかがでしょうか。