浜松のムク材家具メーカー「キシル」がショールーム刷新 家具・雑貨250点
家具・雑貨のショールーム「キシル 浜松本店」(浜松市中央区佐鳴台)が12月1日、リニューアルオープンした。(浜松経済新聞) 【写真】癒やし効果があるというヒノキの香りが広がる店内 国産木材を使う家具・雑貨メーカー「キシル」(中央区寺脇町)が運営する同店。全商品ラインアップを展示するためのスペースを確保するためにリニューアルした。吹き抜けだった部分を増床し、事務スペースも売り場に変更、従来の3倍の広さへ拡張した。注文した家具は後日工場から直送し、雑貨類はその場で購入できる。事前予約によりオンライン接客にも対応し、商品の詳細やこだわりをリモートで伝える。社長の渥美慎太郎さんは「商品の魅力を感じ、作り手の顔を見てもらうことで、遠方の方も安心して買い物できるようになった」と話す。 「キシル」は2002年11月に創業。創業当初はオリジナルの学習机やランドセルを専門に取り扱う店としてスタートしたが、顧客のニーズに応じてダイニングテーブルやベッド、雑貨などのラインアップを拡充してきた。同社の家具には、浜松市天竜地区のヒノキを中心に、100%ムク材を使う。渥美さんは「良い材料を求めて全国を巡ったが、地元の木材にたどり着いた。赤みがかった色や適度な油分を持つ地元産ヒノキは製材しやすく、家具としても最適」と魅力を話す。 自社工場での一貫体制を構え、製材から乾燥、塗装など全てを自社で行う。乾燥には1年ほどかけ、家具として最適な状態に仕上げる。塗料にはヒマワリやエゴマオイルなど天然由来の素材を使い、環境に配慮した製品づくりを徹底する。「使うほどに色が深まり、表面につやが出る『経年美化』を楽しめる家具を届けたい」と渥美さん。 店舗面積は、1階が約30坪、2階が約60坪。店内は白を基調としたシンプルなデザインで、足を踏み入れるとヒノキの香りが広がる。 家具と雑貨の総数は約250アイテム。創業以来の定番商品「4本足 学習デスク」(45,800円~)や、机やイスなどを組み合わせた「学習机セット」(100,000円~)のほか、「ベッド」(シングルサイズ61,000円~)、ライフスタイルに合わせて選べる「ダイニングテーブル」(50,000円~)などを取りそろえる。 今後は、2階にカフェを併設する予定。「家具は頻繁に購入するものではないので、気軽に訪れてもらえる場にしたい」と渥美さん。「ワークショップや個展も開催し、木材だけでない『地元の良いもの』を発信できる場にしていきたい」とも。 営業時間は、月曜・金曜=11時~17時、土曜・日曜=11時~19時。火曜・水曜・木曜定休。
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