4位にとどまり、パリ五輪出場が厳しくなった相澤晃

◇第108回日本選手権10000m（5月3日／静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアム） 日本選手権10000mの全成績をチェック！ パリ五輪代表選考会となる日本選手権10000mが行われ、男子10000mは葛西潤（旭化成）が日本歴代4位の27分17秒46をマークして優勝した。 東京五輪代表で前日本記録保持者の相澤晃（旭化成）は27分34秒53で5位。パリ五輪への道は厳しい状況となったが、すがすがしい表情を見せた。 前回は自己新の27分13秒04で3位に入ったが、全日本実業団対抗駅伝（ニューイヤー駅伝）後の合宿で「左膝を痛めた」と明かし、「2ヵ月くらいはポイント練習もできず、3月中旬からポイントを始めたのでギリギリでした」と言う。 2020年の12月に当時の日本記録27分18秒75を出して優勝して東京五輪を決めた。それ以降は何度もケガに泣かされたが、そのたびに舞い戻ってきた。「最初は自分でも優勝するなんて思っていなかったですが、そこから3年でもう1回勝って、表彰台も上った。自分としては強さは見せられたかな」と胸を張った。 これが「10000mの集大成」として臨んだ。もちろん、パリ五輪を目指して「もう1本走る」気持ちもあるが、厳しい状況なのも十分承知している。 「日本記録を持ってマラソンに行きたい気持ちはあったので少し悔しい」と相澤。「来年の春にはマラソンを走って、東京世界陸上もマラソンで目指そうと思っています。夏以降、しっかり練習してチャレンジしていきたい」と目を輝かせていた。 ※誤りを修正しました