[高校生のバイク通学]「今朝は無事に来れたからといって、帰りも事故に遭わない保証はないんだよ」
神奈川県の交通安全モデル校に選定
熊坂:また、2022年度から3年間ですが、文部科学省による学校安全総合支援事業において、津久井/城山地域を中心とした交通安全をテーマに、学校と地域が協働して取り組むという委託事業を受けています。神奈川県教育委員会の担当者が本校の状況を常に見ており、バイク通学に関してもモデル地域の拠点校ということになっています。 ――バイクも含めた通学手段とリスク(事故/事件)についてはどうお考えですか? 舟久保:天気が悪いときや寝不足、体調が良くないときは、なるべく乗らないようにと言っています。とくに、雨の降り始めは危ないよということを言いますし、朝は晴れていたからバイクで登校したけど、帰るときには雨が降っていたという時は、なるべくバイクを学校に置いていきなさいと言っています。 熊坂:とくに、自転車通学者のヘルメット着用を義務化してから繰り返し言っているのは、今朝まで事故もなく無事に来れたからといって、帰りも事故に遭わない保証はないんだよということです。これはかなり口を酸っぱくして言っています。 私自身がスーパーカブで道志みちを走っていたとき、ダンプが落とした砂利を踏んでハンドルを取られて、思わずブレーキをぎゅっとかけてしまって、滑って転んだという話も繰り返ししています。生徒も「それ聞いた聞いた」って言うぐらいですね。(次号に続く)
────────── ●文:ヤングマシン編集部(田中淳麿) ※掲載内容は取材時点(’23年12月)のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ヤングマシン編集部