「時間が足りない」と悩む人が抱える根本的原因 「役割の時間」に時間をとられすぎている
また、「やらなければいけないこと」は、「役割」以外に将来に対する「投資の時間」であるケースもあります。 「大学に合格するために今勉強する」「売上のために残業する」などは投資の時間です。「投資の時間」も時間不足を生む要因のひとつです。 一方で、たとえばこんな時にこんな感情って起きますか? 「1日中ダラダラとテレビを見てしまった。あー、忙しい1日だった」 ダラダラした1日を「忙しい」とは思わないですよね。このダラダラした時間は、いってみれば「浪費の時間」です。
そうなんです。「浪費の時間」に対しては、忙しくて時間が足りないという感情にはなりませんが、「役割の時間」や「投資の時間」には、忙しくて時間が足りないという感情が生まれやすいのです。 ■時間が「こぼれている」状態 寿司屋で人気のこぼれイクラ。イクラがこれでもかと軍艦巻の上に乗っています。 あなたは、これを見てどんな印象を持つでしょうか? 「これは食べてみたい!」 「なんとも贅沢な軍艦巻だ!」 たしかに、おいしそうですよね。でも、それとは別に、僕にはこのこぼれイクラがこう見えます。
まるで、忙しくて時間が足りていない人のよう。イクラの一粒一粒はTODOリストに載っている「やらないといけないこと」。軍艦部分は「持っている時間」です。 所持する時間ではやらないといけないことが受け止めきれず、ボロボロとこぼれ落ちている。多忙な人もこぼれイクラも「余裕がありません」。ちなみに、時間に対して適切なTODOリストであれば、イラストのようなイメージでしょうか。ちょうどいい具合に軍艦の上にイクラが乗っています。
目指すべきは、時間とやることのバランスがちょうどいい時間配分です。実際に自分の時間がどこに配分されているかがわかっていれば、何をやればいいか行動指針をつくることができます。 そのためにも、まずは時間にはどういう時間があるかを知ることです。 実は、時間は「4つの時間」に分けられます。 ■人生には「4つの時間」しかない 自分の時間の配分を知ることからはじめる すべての時間はこの4つに分けられます。 1 「幸福の時間」