風呂で抱いた胸への違和感…「ゴムボールのようなしこり」検査すると…判明した乳がん。その後、バリカンで髪をかる姿をSNSでアップした理由
前向きに発信していくことへの思い
かおまるこさんは、SNSでの発信を通じて、病気の早期発見に繋げてもらうことを目標としています。 「その目標を達成するためには、よりたくさんの方に投稿を見ていただいて、病気を自分ごととして捉えてもらう必要があります」 投稿を広く届けるために、ユーモアを交えた発信を心掛けているといいます。 「27歳でがんになってガーン」と書かれているInstagramのプロフィールには「そもそも暗い発信内容だったら、みんな見たくないし、面白くないよな…と考えました」という思いが込められていました。 また闘病中の方に対しても「病気になったとしても、かわいいも楽しいも諦めなくていいということを伝えていきたいので、まずは私が毎日を精一杯楽しくかわいく生きて、その様子を発信していくことが大切だと思っています」と話します。 さまざまな思いがあったなかでポジティブな発信を続けることを選んだかおまるこさんの発信からは、今後の目標にむかって前進していく様子が伝わってきます。
がんと向き合う方へ
かおまるこさんのようにがんが発見された場合、どのように向き合えばいいのでしょうか。 乳がんや子宮がん検診を行う、医師の沢岻美奈子さんに話を伺いました。 当院の婦人科検診で乳がんが見つかり、治療中のお薬の副作用による婦人科的なお困りごとの相談をよく受けますが、周りに隠して闘病している方は色々な不安を一人で抱え込んでいてとてもつらそうです。 かたや、知人の乳がんを知った事をきっかけにして、初めての検診に来られる方も確実に増えています。 2人に1人ががんにかかる今の時代は、闘病後サバイバーとしてどのように心身ともに健康を損なわずにその後の人生を生きていくかが課題ですので、近い距離にいる人にだけでも正直な気持ちを話し、治療のサポーターになってもらうくらいの気持ちでがんと戦ってほしいです。 ※この記事は、ほ・とせなNEWSとYahoo!ニュースによる共同連携企画です。 監修者:沢岻 美奈子(沢岻美奈子女性医療クリニック 院長) 日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。女性ヘルスケア認定医。子宮がんや乳がん検診、骨粗鬆症検診まで女性特有の病気の早期発見のための検診を2013年の開院以来数多く行なっている。 更年期を中心にホルモンや漢方治療も行い女性のヘルスリテラシー向上のために実際の診察室の中での患者さんとのやりとりなどをインスタグラムで毎週配信している。
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