[MOM4837]新潟県FW小林椋人(新潟U-18、1年)_小柄でも「コイツ、機動力エグいな」という選手へ。新潟の10番が1G1Aで勝利へ導く
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [9.21 国スポ少年男子1回戦 新潟県 3-2 兵庫県 北部グラウンドB] 【写真】森保監督、スプリンクラーから子どもを助けて猛ダッシュ 10番が勝負を決定づける活躍だ。新潟県FW小林椋人(新潟U-18、1年)が1得点1アシスト。攻守で好プレーを見せた選手が多い新潟の中でも、「個人としても、チームとしても、このゲームにかける強い思いがあったと思います」という小柄な10番が特に輝いた。 0-0の前半29分、MF井本修都(新潟U-18、2年)からのパスを引き出して抜け出すと、右足で先制ゴール。「ラインギリギリでゴールをずっと狙っていたので、1対1で落ち着いて、GK見ながら流し込めた」。粘り強く守っていた守備陣の奮闘に応える一撃だった。 その小林は2-0の後半23分、左サイドからの崩しに係わり、右足アウトサイドで巧みなラストパス。これでFW鈴木快空(新潟明訓高)が抜け出し、決勝点となる3点目が生まれた。「左足で蹴るとちょっと逆モーションになっちゃうかなと思ったので、アウトサイドでフリックしたらちょうど上手くいって。決めてくれて良かったです」と小林。その後もギャップを突く動きでチャンスを演出した。 小林は「10番っていうのは(チームからの)期待だと思うので、 それも背負いながら、チームでもアピールしたいですし、この新潟っていうエンブレム、新潟県を背負って戦うことに誇りを持ってプレーしています」という。身長は168cmと小柄。だが、特長の献身的な守備やDF間を取るポジショニング、裏抜け、そして決定力を全国舞台でも発揮している。 この日は、U-16日本代表の廣山望監督も視察に訪れるなど、多くの関係者も見守る中での活躍。「嬉しいですね。自分が名前残すっていうか、爪痕を残すっていう意味でも今日点取れたので良かったと思いますけど、一喜一憂しないで 頑張っていけたらなって思います」。上のステージでも戦っていくための術をもっともっと磨かなければならないと考えている。 「やっぱり身体が大きくはないので、相手の懐に入るプレーだったりとか、競り合いとかいう部分では相手を跳ばせないだったり、そういう風に工夫をして、自分のちっちゃい身体っていうか、そのウィークポイントを埋めていけるようにしたいなと思います」 新潟では、同じような身長で活躍するMF奥村仁やMF三戸舜介(現スパルタ・ロッテルダム)の姿を見てきた。彼らのように、「流れを変えれるっていうか、『コイツ動くな』とか、『コイツ、機動力エグいな』とか、苦しい時にちょっとでも助けられるような、ちょっと目立つような、そういう選手になりたいです」。U-16世代のトッププレーヤーたちが戦う国民スポーツ大会で自分の現在地を確認。1試合でも多く経験し、自信をつけて今後の飛躍に結びつける。
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