大分の元日本代表MF梅崎司が20年間の現役生活に終止符「諦めずに挑み続けた自分を褒めてあげたい」。今後は指導者の道へ
大分トリニータは11日、梅崎司が今季限りで現役を引退することを発表した。 大分の下部組織出身で2005年にトップチームデビューを果たした梅崎。キレ味鋭いドリブルとスピードを武器に翌2006年途中から定位置を確保すると、同年にはイビチャ・オシム氏に見出されて19歳でA代表デビューも飾った。2007年には半年間、当時フランス2部だったグルノーブルに期限付き移籍し、海外でのプレーも経験。大分復帰後、2008年には浦和レッズに完全移籍し、10シーズンプレー。そして、湘南ベルマーレでの3年間を経て、2021年に古巣・大分に13年半ぶりに帰還した。 J1昇格プレーオフ進出を勝ち取った4チームは? 2023年にはアカデミー出身者としては初となる大分のキャプテンに。37歳で迎えた今季は明治安田J2リーグに6試合出場し、1ゴールを記録。今月2日には契約満了により、今季限りでチームを離れることを発表していたが、この度、20年間の現役生活に終止符を打つ決断を下した。 現役引退を発表した梅崎は、クラブ公式サイトで以下のようにコメント。今後については指導者への道に進むことを考えていることも明かしている。 「今シーズンをもってプロサッカー選手としての活動に1つの区切りをつけることにしました。僕のプロサッカー選手生活を振り返ると山あり谷ありの連続でした」 「大きな悲しみ、大きな苦しみを味わうことが多かったですが、それ以上に大きな歓び、大きな感動を沢山の方々と共に分かち合うことが出来ました。そして怪我との戦いもありました。大怪我もあり、手術も6度経験。絶望するような状況もありましたが、その度に助けてくれる人が僕の周りには沢山いました。本当に人に恵まれていたと感じています」 「僕の事を僕以上に心配したり歓んでくれるファン、サポーターの皆さんの存在は僕にとって財産です。怪我や苦しみを乗り越え、皆さんと本気で歓びあった感動は僕にとって宝物です。また、大分トリニータ、浦和レッズ、湘南ベルマーレと素晴らしい仲間が出来、多くの素晴らしい経験をさせてもらいました」 「プロサッカー選手として、20年間、本気で挑み続け全力で駆け抜けてきました。その足跡が自分の中にしっかりあります。やり切れた選手生活だったと胸を張って言えます」 「ボロボロになるまで、どんな状況でも自分と向き合い、諦めずに挑み続けた自分を褒めてあげたいです。今後についてですが、今までもプレーする中で、自分を育てていただいたサッカー界に恩返しがしたいと思っており、その気持ちに従い、指導者というステージでチャレンジをしていきたいと考えています」 「最後になりますが、現役生活の最後に自分を育ててくれた大分トリニータに戻ってくる事ができ、本当に幸せでした。最高の選手生活でした。皆さんからいただいた大きな愛をお返しできるよう、本物の歓び、感動を伝えられる指導者になれるよう、挑んでいきます。20年間ありがとうございました!」