南沙良「恋愛に限らず、わかっていてもやめられないことはわかる」東京藝大で中川龍太郎監督と特別講義
ABEMAオリジナル連続ドラマ「わかっていても the shapes of love」で、主演・横浜流星の相手役を務める南沙良と、監督を務める中川龍太郎が東京藝術大学の学生限定で行われたトークイベントに参加した。 【画像】作中の彫刻作品の一部を東京藝術大学の彫刻科の学生らが制作 本作は、同名のwebtoonを基にしたNetflixシリーズの韓国ドラマ「わかっていても」(Netflixにて独占配信中)を日本・鎌倉を舞台に再構築。 中川監督を中心とした国内外で活躍する珠玉のクリエイティブチームが集結し、恋をした者が「傷つくとわかっていても、愛に手を伸ばしてしまう人間の衝動」を、美しい世界観で繊細に描き出した大人の恋の物語。 まず、本作制作の経緯として「原作・原案がある中で、日本の今の時代でしかつくれないものとして新しく『わかっていても』をつくり変えてほしいとプロデューサーから話をいただいた」と中川監督が説明。 「(ドラマのタイトルでもある)“わかっていても”という言葉がひとつの道しるべになった」と言い、「傷つくとわかっていても、自分の心が平穏であるかどうかを乗り越えて、それでも誰かに惹かれていくというのは、今の社会に必要なことなんじゃないかと思って引き受けさせていただきました」と続けた。 南も、韓国ドラマ「わかっていても」は事前に視聴していたと言い、「韓国ドラマ『わかっていても』がとても素敵で面白かったので、韓国ドラマが好きな方々にも受け入れていただける作品になればいいなと思います」と話した。 今回、本作にて初めて恋愛をテーマとした連続ドラマを撮ったという中川監督。「恋愛の話は、自分ではなくもっと得意な方がいるんじゃないかと思いましたが…」と謙遜しつつも、「作品の舞台が美術大学ということで、“芸術家の恋愛”というのは、日常の中にある、ある種の非日常というか…“創作すること”と“恋愛すること”は、人生の“ある普通のリズム”を乗り越えていくものだと思うので、そういう側面をしっかり表現することができれば、作品としても深いものになるのではないかと感じました」と発言。 「芸術家がどんな作品をつくるかと、どんな恋愛をするかというのは無関係ではないと思った」とし、本作では、メインキャラクターに限らず全ての役柄に1人ずつ実際の彫刻家がついて、ゼロから作品をつくったことを明かしました。 なお、作中の彫刻作品の一部を東京藝術大学の彫刻科の先生や生徒が担当したこともあって、今回の東京藝大でのトークイベントが実施された。 また、自身の演じた役柄について「少女漫画でも当て馬を好きになっちゃうタイプなので、正直あまり美羽の気持ちに共感はできなかったんです(笑)」と赤裸々に語った南は、「恋愛に限らず、わかっていてもやめられないことはわかるので、そういう気持ちを引っ張り出して演じました」と話した。 なお、イベントでは学生からの質疑応答も。本作関して特に思いを込めて制作したシーンを尋ねられると、南も中川監督も「第1話のラストシーン」と回答。 その理由として中川監督は「南さんが演じる美羽が、過去の自分を乗り越えて新しいところに踏み出すというのを象徴しているシーン」と説明し、「南さんは静かで華奢な感じだけど、激しさもある方だと思ったので、このシーンでもその激しさを出してもらいました」と興味深く解説した。 最後に、南が「韓国ドラマとは違った良さが詰まっているので楽しんでいただけたらなと思います」とコメントし、トークイベントは終了。 本作は、ABEMAでの配信ほかNetflixにて国内および世界同時配信が決定している。 ABEMAオリジナル連続ドラマ「わかっていても the shapes of love」は12月9日(月)21時より1~3話を一挙配信。以降、12月16日(月)に4~5話、12月23日(月)に6~7話、12月30日(月)に8話(最終話)配信。
シネマカフェ シネマカフェ編集部