進展しない「米中デカップリング」|この週末に読みたい海外メディア記事5本|2022.06.18-06.24
外交政策とは裏腹に……(C)peangdao/stock.adobe.com
今週もお疲れ様でした。ロシアのウクライナ侵攻によってEUが中国に対する強硬姿勢に転じる一方、米中のデカップリングがそれほど大きく進展していないと伝えるのは、米FP誌。新たな1週間を迎える前に、フォーサイト編集部が週末に熟読したい海外メディアの記事5本、皆様もよろしければご一緒に。Hope you have a great weekend! 米「フォーリン・ポリシー(FP)」誌のサイトに2日続けて興味深い論考が登場した。 「中国に背を向けつつある欧州連合」(6月23日付) および 「米国と中国は今のところまだ離婚していない」(同22日付) だ。スーパーパワーあるいは経済圏として世界のトップ3を占める米国、中国、EUの関係性が台湾危機とウクライナ戦争によって大きく変わる今、そこにあらためて注目が集まっている証左だろう。 そう結論づける 「中国に背を向けつつある欧州連合」 は、マクロ経済・地政学アドバイザリー企業、米グリーンマントルでアナリストを務めるエレットゥラ・アルディシーノとインド・太平洋担当ディレクターであるアイク・フライマンによる小論。2021年3月に欧州議会が中国国内の人権問題を理由として投資協定の批准をストップして以降、欧州は中国との経済的な蜜月を見直し始めていたが、その流れがロシアによるウクライナ進行で不可逆のものとなったと彼らは見る。
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フォーサイト編集部