ジローナとマンチェスターCに来季の欧州CL不参加危機 UEFAが親会社に株式売却を要求
ジローナとマンチェスター・シティーに来季、欧州チャンピオンズリーグ(CL)に参加できない可能性がある、とムンド・デポルティボ電子版が15日に報じた。 ジローナは今季、スペインリーグで旋風を巻き起こした。4日に行われたバルセロナ戦に勝ったことで、クラブ史上初の欧州CL出場が決定。そんな中、大きな問題となっているのは、来季の欧州CL出場権を獲得しているマンチェスターCとジローナの親会社が同じであるということだ。 同紙が英紙タイムズの報道を引用して伝えたところによると、原則として同一オーナー保有の複数クラブが同じ大会に出ることを認めていない欧州サッカー連盟(UEFA)は、親会社であるシティ・フットボール・グループ(CFG)に対して、両クラブがそろって来季の欧州CLに参加する条件として、どちらかの株式の一部を売却するように求めたとのことだ。 UEFAは今週、来季の欧州カップ戦におけるマルチクラブ・オーナーシップ(MCO)に関する規則を各クラブに送付。それによると、CFGは現在、マンチェスターCの株式を100%、ジローナの株式を47%保有しているが、両クラブが来季の欧州CLに出るためには、どちらかの持ち株比率を30%以下に下げなければならない、という。 現時点ではジローナの持ち株が売却されることが有力視されている。しかし、CFGがUEFAの要求に応じなかった場合、どちらか一方しか欧州CLに出られないため、ジローナは来季、欧州リーグに回る可能性があるとも同紙は伝えている。(高橋智行通信員)