ひどい扱いを受けても…娘たちに「ハンサムと結婚しなさい」と教えた68歳母の“真意”
好きになるきっかけが容姿だったとしても
ルックスで相手を選ぶことが悪いわけではありません。「顔じゃない! 心で選べ」との正統派意見はごもっともですが、見ているだけで幸せになる異性は、結婚条件の上位に来てもおかしくありません。 周りに、ルックス重視で恋愛相手を決める女子友達はいませんか。イケメンだけど、ちゃんと仕事をしていない男性と付き合っている女性。「それってヒモ彼氏じゃん」と突っ込みたくなる女性――。 性格も温厚で浮気しないイケメン、美人はたくさんいます。ポイントは、好きになるきっかけが容姿だったとしても、その後のお付き合いや、結婚までの過程において、相手の人間性をしっかり見極めることができるかどうか。もちろん、自分が相手に合わせることができる寛容性も必要です。 結婚生活は山あり谷あり。パートナーが借金したり、子どもにつらく当たったり、姑(しゅうとめ)さんの味方をしたりと、ざわつくことも多々あります。「好みの顔だから許せちゃう!」とマインドセットできるなら上等の結婚相手です。今回お話を聞いた亜里沙さんのお母さんは、腹が据わっています。 結婚相手をいつまでも愛することができるか、ざわつきが止まらないかは、自分次第でもあります。好きな顔であろうがなかろうが相手を尊重し、丁寧にコミュニケーションを重ねることで、結果は違ってくるでしょう。 健康管理を怠り、美容意識を持たないでいると容姿はどんどん劣化するので、イケメン夫も美人妻も過去の残像と化します。お互いに愛情を注ぎ合い、健康と容姿を気遣うマインドがあれば、永遠に二人とも「好みのタイプのアイドル」となるのです。
「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美