トヨタ「クラウン」の聖地・虎ノ門に専門店! セダンの特別仕様車を初公開
トヨタ自動車は「クラウン」専門店「THE CROWN」の新店舗「THE CROWN 東京虎ノ門」をオープンした。トヨタ、とりわけクラウンとは特別な縁のある虎ノ門で開業した新店舗はどんな雰囲気? 新たに登場したクラウン(セダン)特別仕様車の概要は? 新店舗を取材してきた。 【写真】初公開となったクラウン(セダンタイプ)の特別仕様車。マット塗装がけっこういかつい!
■クラウンと虎ノ門の関係とは 「THE CROWN」はトヨタ初の車種専門店だ。2023年10月に第1号店「THE CROWN 横浜都築」がオープンし、その後は福岡、愛知、千葉にも出店。今回は「THE CROWN 東京虎ノ門」と「THE CROWN 大阪千里」が同時開業し、店舗の数は計6カ所となった。 「THE CROWN 東京虎ノ門」は港区虎ノ門にある「ヒューリック虎ノ門第二ビル」に入居する。1階は総合受付/待合ラウンジ、2階はサービス工場、4階が店舗フロアで、同ビル3階はトヨタ車の販売店「トヨタモビリティ東京 虎ノ門店」の店舗フロアとなる。虎ノ門ではクラウンのほか「センチュリー」も取り扱う。
虎ノ門とトヨタ、とりわけクラウンとの関わりは深い。この地にトヨタの販売店ができたのは、「東京トヨペット」の虎ノ門本社が開業した1953年のこと。当時の東京では輸入車の存在感が大きく、国産車は苦戦を強いられていたそうだ。なんとか純国産車を投入し、この地から普及させていきたい……。そんな販売店の思いにこたえる形で1955年1月に登場したのが、純国産車の初代「クラウン」だった。初代クラウンの初公開は虎ノ門で、当時は新車発表としては異例の1.8万人が同地に足を運んだという。
「THE CROWN 東京虎ノ門」はTHE CROWNの共通コンセプトである和のテイストを取り入れつつ、クラウンの聖地である虎ノ門の店舗にふさわしい要素を盛り込んだ。東京ならではのポイントとしては多摩産の木材を採用した家具を使っている。こちらの店舗では高速での特別試乗会、長期試乗プログラム、特別納車プログラム「CROWN Premiere Ceremony」などの特別な体験を提供していく予定だ。 ■セダンにマット塗装の特別仕様車を追加! 新店舗の開業に合わせて初公開となったのは、セダンタイプの現行型「クラウン」の特別仕様車「“THE LIMITED-MATTE METAL”」だ。手入れのしやすいコーティングを施したマット塗装が特徴的なクルマに仕上がっている。“THE LIMITED-MATTE METAL”の設定はクロスオーバー、スポーツ(SUVタイプのクラウン)に続く3車種目となる。
クラウン(セダン)の“THE LIMITED-MATTE METAL”はハイブリッド車(HEV)と燃料電池自動車(水素で走るFCEV)の2種類のパワートレインが選べる。発売は2025年春ごろの予定だ。
藤田真吾