[旧車DIYメンテ] ホンダ初期型ゴリラ:“乗りやすくする”ためのボアアップ【カスタム前に燃焼室を徹底洗浄】
組み込む予定のシフトアップ製ボアアップキット
シフトアップ製キットと言えば、鍛造削り出しピストンを採用するモデルが多い。同社は4ミニ系パーツとして早い時期から鍛造削り出しピストンを採用していた。ピストンリングは国産のTP社製。 エンジンを搭載した状態で腰上部品の分解が可能なホンダ横型エンジン。経験者なら30分もあればエンジン腰上を分解することができる。燃焼室内のカーボンは激しくなかった。 ロッカーアーム周辺のヘッド鋳物はアルミ地肌の銀色。走行距離が進みオイル交換をせずに走っていたエンジンの場合、このアルミ地肌が真っ黒になる。程度は良さそう。 カムスプロケットを取り外してカムチェーンがフリーになると、腰上部品を脱着できるようになる。締め付けボルトを外し、シリンダーはプラスチックハンマーで軽く叩いて持ち上げる。 抜き取ったシリンダーを蛍光灯にかざしながらシリンダーボア内を覗き込むと、シリンダー内壁のコンディションがわかる。キズはなくブローバイガスの汚れもない。程度良好!! コンロッドを上死点にして小端部を指先で持ち、上下方向や左右方向へのガタがないか念のため確認。分解前にメカノイズが酷かったエンジンは、クランク終焉のケースもある。 カーボンクリーナーと成分的には似ているのだと思うが、ヤマルーブのスーパーキャブレタークリーナーは泡タイプでカーボン落としに威力を発揮!! シリンダーヘッドはあえてインナーパーツをバラバラにする前に、ヤマルーブのスーパーキャブレタークリーナー泡タイプをヘッド全体に吹き付け、クリーニング段取りに入る。 インナーパーツを組み込んだまま、バットにガソリンを入れ、シリンダーヘッドをワイヤーブラシでゴシゴシ洗浄。この洗浄は本気の洗浄ではなく、あくまで予備洗浄だ。 燃焼室に堆積したカーボン汚れには、泡タイプのキャブクリーナーの浸透が効果てきめん。ワイヤーブラシでゴシゴシ擦るのではなく、撫でる程度でもカーボン汚れを除去できる。 洗浄ガソリン(ヤマルーブの漬け込み型スーパーキャブレタークリーナーの廃ガソリンがもっとも効果的)とブラシでジャブジャブ洗浄すると、燃焼室はこの美しさ!! ケミカル様様です!!
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モトメカニック編集部