仮想通貨の業界団体が発足(全文1)仮想通貨交換業者16社で協会を発足
株式会社bitFlyer、加納裕三氏のあいさつ
加納:本日はお忙しいところお集まりいただきまして誠にありがとうございます。ただ今ご紹介にあずかりました、株式会社bitFlyer代表取締役の加納裕三です。ご案内のとおり、一般社団法人日本仮想通貨交換業協会は本日、設立に伴い、登録済み仮想通貨交換業者16社による初めての臨時社員総会および理事会を開催するに至り、私、加納は当協会副会長の籍を拝命させていただくこととなりました。 2017年4月、世界に先立って仮想通貨に関する法律が施行され、仮想通貨大国とまで言われる日本におきまして、仮想通貨交換事業者の果たすべき社会的役割は日に日に大きくなっていると認識しております。多くの顧客資産を預かる事業者には金融機関としての自覚と、第一に利用者を保護する姿勢が率先して求められます。本日、登録済み仮想通貨交換業者が集まり、業界として思いを1つとしたことをこうして皆さまにお伝えできることは、業界全体の健全な発展にとって極めて意義が深く、大切な一歩だと考えております。 資金決済法が定める認定資金決済事業者協会となるべく、当協会においては、業界全体において取り組むべき課題に対して、より迅速で実行性の高い自主規制や規則をつくり、強制力を持って実行していくことが期待されます。今後は速やかに関係者が一丸となって、金融機関としての内部統制、サイバーセキュリティー、仮想通貨の技術といったさまざまな課題を共有し、お客さまに安心してご利用いただける環境を整備していかなくてはなりません。フィンテック分野におけるイノベーション進展をご期待いただいている中で、われわれ事業者だけではなく、サイバーセキュリティーに関する団体、ISOなど、さまざまな団体とも広く連携し、フィンテック全体のイノベーション推進力に寄与してまいります。仮想通貨先進国とも呼ばれる日本の動向は、国内だけではなく世界中の当局関係者や事業者にも広く注目されています。日本における当協会の活動が世界の規範となり、健全な発展を目指す動きが世界で広がっていくよう、真摯に取り組んでまいりたいと思います。以上をもって私からのあいさつとさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。 司会:副会長、加納裕三よりごあいさついたしました。続きまして、ビットバンク株式会社、廣末紀之よりごあいさつ申し上げます。