佐野勇斗「悩みながら演じた」就活生役 自身は就職より起業!?「便利グッズとか“あったらいいな”を考えるのが好き」
佐野勇斗さんが起業の夢や、「自分に厳しい」というストイックなエピソードについて語りました。 【写真10枚】佐野勇斗 撮り下ろしカットを見る 俳優として連続テレビ小説『おむすび』(NHK)、『マイダイアリー』(テレビ朝日系)、『トリリオンゲーム』シリーズ(TBS)など、話題作への出演が絶えない佐野さん。このたび、映画『六人の嘘つきな大学生』に出演します。 本作は累計65万部を突破した、浅倉秋成さんによる同名小説が原作。 新卒採用で最終選考に残った6人の学生が、全員での内定を夢見て1ヵ月後のグループ課題に臨むことに。しかし突然、内定を獲得できるのは1人のみで、その1人を6人で決めるように、と通達が。選考当日、会議室に6人が集まると、それぞれの嘘と罪が次々と暴かれていき…。 6人の学生を演じるのは、浜辺美波さん、赤楚衛二さん、佐野勇斗さん、山下美月さん、倉悠貴さん、西垣匠さん。 九賀蒼太役の佐野さんにインタビューし、共演者の印象や、就職してみたい企業、就活に対するイメージなどを聞きました。
密室のシーンは「誤魔化しがきかない」
――青春ミステリーと密室サスペンスがかけ合わさった本作。撮影を終えての感想を聞かせてください。 物語の前半と後半で、雰囲気が全然違います。前半は6人で手を取り合って、皆で一致団結して内定を目指していて、「こういう就活の形もあるんだ」とか「自分も頑張ろう」と思えるストーリーだと思います。 でも後半は、皆の嘘がどんどんバレて…と、かなり緩急がある作品です。密室の会議室で行われる最終選考のシーンは、僕たち6人の芝居を含め、すべて誤魔化しがきかない空気がありました。役者として試される勝負どころだなと、身が引き締まる思いでした。 ――佐野さん演じる九賀は慶応義塾大学総合政策学部の学生で、フェア(公平)を愛するキャラクター。佐野さんが思う、九賀の魅力を聞かせてください。 九賀は統率力がありますし、周りを見る力もあって、よくも悪くも先のことを計算して実行に移す力がある。冷静でリーダーシップがあるように見えますが、ちょっと考えが幼稚なところもある気がします。そこが人間っぽさもあっていいのかな、と思います。