佐野勇斗「悩みながら演じた」就活生役 自身は就職より起業!?「便利グッズとか“あったらいいな”を考えるのが好き」
試行錯誤の撮影は「違和感がないか不安だった」
――演じるうえで、苦労したところはありますか? 結構、悩みながら演じていました。九賀もほかの5人も、本当のことを言っているかもしれないし、嘘をついているかもしれない。九賀はクールに見えていろいろな感情を秘めていて、台本に描かれてないことも含めて、どう色付けしていくか監督と相談して作っていきました。 その芝居が最終的にどうつながって見えるのか、違和感がないか不安でしたが、完成作を見たら安心しました。 ――撮影のなかで、楽しかったことや手応えを感じたことはありますか? ドラマや映画の撮影は、段取りやリハーサルをして少し修正してもう本番、みたいな感じで、芝居をあれこれ試す時間が少ない場合が多いんです。でも今回は、何度も試してからできたので、“噛めば噛むほど”じゃないですけど、芝居を詰めれば詰めるほど「こうやったほうが、気持ちがハマるな」っていうコツがだんだん分かってきて。そういう楽しさがありました。
「赤楚くんがいなかったら…」ムードメーカーに感謝!
――舞台挨拶やSNSで見せた、浜辺さん、赤楚さんら6人の仲の良さも話題です。どのタイミングで仲が深まりましたか? 実は僕、こう見えて、心を開くまでに時間がかかるタイプで…。撮影中は6人で世間話をするのが楽しかったですが、本当に仲良くなりはじめたのはクランクアップ後だと思います。 皆のグループトークがあって、ある日、赤楚くんが「いま時間があるから電話しよう」って言い出して。皆で“オンライン飲み会”みたいな感じで話しているうちに、心が開けていったと思います。 ――赤楚さんがムードメーカーですか? そうですね。すごく天然なところもあって、しょっちゅう、よく分からないメッセージを送ってくるんですよ!雑談というか、くだらないこととか(笑)。もし赤楚くんがいなかったら、たぶんここまで打ち解けられていないと思います。 ――ほか4人の印象も聞かせてください。 浜辺さんは物静かな印象だったんですけど、すっごくしゃべります。赤楚くんと2人、ムードメーカーです。とにかく人の話を聞いてくれるし、笑ってくれるし、話も振ってくれるし、回す力があると感じました。それが今回発見した、浜辺さんの魅力です。 山下さんもアイドルグループの出身だからか、めちゃくちゃトークが上手くて。全然飾らなくて、自分をさらけ出すような話をしてくれるんです。それがきっかけで、ほかの皆もオープンに話ができるようになったと思います。 倉は弟キャラ的な感じで、他愛もないことで話しかけてくれます。例えば(取材部屋の備品を指して)「あのマグネットなんで緑色なんだろう、なんで4つあるんだろう」みたいな(笑)。そうやって、話すきっかけを作ってくれます。かわいいです。 (西垣)匠も、めちゃくちゃ気遣いです。この6人はめっちゃ仲が良くて年齢関係なくタメ口なんですけど、それでも匠は上下関係を大切にしていて、年上の赤楚くんや僕に先輩として接してくれています。そういう姿勢は「(特技の)フェンシングで鍛えられた」と話していました。