息子が運送業界に就職したのですが、「物流の2024年問題」を気にしています。労働環境は整備されるのでしょうか…?
2024年問題解消に向けた取り組み
2024年問題が解消されなければ、トラックドライバーの過酷な労働環境が改善されず、人手不足が現在よりも深刻化すると考えられています。人手不足が悪化すれば、今後、これまでどおりの輸送はできなくなるでしょう。 必要な時に必要なものが届かなかったり、食品などの新鮮なものが手に入らなくなったりする可能性があります。問題の解消に向けて、荷主とトラック事業者が連携した次のような取り組みが行われています。 ◆荷待ち時間の削減 予約システムの導入や事前にトラックの到着時間を把握できる仕組みを作ることで、荷待ち時間を削減する取り組みが行われています。システムやアプリを活用することで、トラックの到着状況を共有したり、到着時間帯を分散させたりすることで、荷待ち時間の集中を緩和したりできます。 また、荷受け側の状況を考慮した納品時間を設定することで、荷待ち時間の短縮や円滑な荷受けを実現することが可能です。 ◆作業の削減 機械化や自動化することで、荷待ち時間や荷受け時間などの運送にかかる時間を大幅に短縮することができます。具体的には下記の通りです。 ・予約システムの導入 ・アプリを活用し、荷受け時間帯を調整 ・荷役作業を自動化し、人が行う作業の削減 ・車両の運行状況を管理できるシステムの導入 DX化を進めることで、業務時間を短縮するだけでなく、トラックドライバーの身体的負担を軽減する効果も期待できます。
運送業界は労働環境の見直しが進んでいる
長時間労働の解消や荷役作業の効率化、DX化など、運送業界の労働環境の見直しが進んでいます。以前はあいまいだった労働時間が明確になり、いっそう風通しのよい労働環境になることが期待できると考えられています。 私たち消費者も持続可能な物流の実現についてしっかり理解することが大切です。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部