オリックス・九里亜蓮、入団会見でプレゼント約束 自身初の200投球回達成へ意欲
〝九里スマス〟の約束!! 広島から海外フリーエージェント(FA)権を行使してオリックスに移籍した九里亜蓮投手(33)が25日、大阪市内のホテルで入団会見を行った。総額4億円程度の2年契約とみられる。新天地では自身初の200投球回クリアに意欲を燃やした。達成すれば、球団では2013年の金子千尋(223回⅓)以来、12年ぶり。イニングイーターとしてフル回転し、V奪還に貢献する。 聖なる日に、真っ赤なお鼻のトナカイも驚く、どでかい公約を掲げた。赤ヘルではなく、赤い帽子をかぶってサンタに扮した九里は、200イニング達成へ気合をみなぎらせた。 「200イニングを投げる投手は少なくなっていると思うので、目標としてやっていきたい」 新天地で活躍を期す男は「マウンドに上がる以上は最後まで投げたい」と投球回への強いこだわりを持つ。17年から8年連続で100イニング以上をマークしたタフさが売りで、21年には自己最多の13勝(9敗)を挙げて自身初タイトルの最多勝を獲得し、11年目の今季は初めて開幕投手を務めるなど実績は豊富だ。 そんな頼もしい右腕の加入はオリックスにとってプラスに働く。今季の先発陣で規定投球回到達者はゼロ。左腕ではチーム最多タイの7勝を挙げた宮城と曽谷、田嶋ら充実した陣容だが、右では来日2年目を迎えるエスピノーザのほかに、柱として期待される山下、東は現在リハビリ中と不安が残る状況なだけに、九里の存在は大きい。 来年9月で34歳を迎えるが、「若い選手に負けない気持ち」で大台の200投球回を目指す。広島時代には春季キャンプで一日で300球以上をブルペンで投げた経験もあり、「疲れた後のブルペンでの投球が、試合につながる」と持論を展開。来年2月のキャンプも投げ込んでシーズンで長いイニングを投げる体力を養うつもりだ。 200イニングを達成すれば自身初で、球団では2013年の金子千尋(223回⅓)以来。プロ野球全体でも2018年の巨人・菅野(202回)が最後となっている。投手の分業制が進む時代でも、高い目標に向かって突き進む。 「しっかり一年間、投げ続けられるように」